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日記:2003 September
2003 9/30 誕生日だった。
今日で32歳。はやいものだ。
全然、歳をとった自覚はないが、数字は残酷にも
自分がすでにいい歳であることを証明してる…。
まあ、この歳でデビューもできたことだし、
人生において年齢なんてあまり意味はないのかもしれない。

勘のいい人は、ボクの誕生日を知ってるので、
何人かの方からお祝いのコトバをもらえた。
ありがたい。
カミさんからは、ラムズのジャンパーをもらったが、
まだ着るにはちょっと早そうだ。

しかし、折角ひとつ歳をとったというのに、
まだ調子のでない駄目な僕がいる。
チャット先の作家さんが頑張っているのを見つつ
頑張れていない自分を見返しては鬱になって、
くだを巻いては、修羅場の邪魔をしている駄目っぷり。
さすがに、自分でも呆れる。

こんなのはオマエじゃない。
さあ、明日こそ頑張るんだぞ。
わかったか?

と自分に言い聞かせる。

2003 9/29 クライアントの代理店の営業さんがウチに来て
打ち合わせをしている最中に、その件の関連で電話があり、
かなりふさけたことを言っていたので、
代理店の営業と憤慨して、語り合ってしまった。
ひとりだけだと、飲み込めることも、
一緒に憤慨できる人がいると、歯止めなく暴走する。
飲み込むよりかは、健康的かもしれない。

とはいえ、仕事の負担が大きくなったことには変わらないので、
語り合ってる間に手を動かさなくてはならない…。

どうにも、まだテンションが上がらず、集中できない状態が続く。
そろそろ自己嫌悪がピークに近づいて鬱。

2003 9/28 考え仕事が多く、どうせマシンをつかわないので、
せっかくだからと、絵チャットを立ち上げっぱなしにする。
しかし、設置が中途半端なため、さまざまなトラブルが発生。
その調整にまた、現実逃避続行。
意志が弱い。

夕方、絵チャットにかなりイタイ人が入ってきたので、
やむを得ずキックしようと思ったが、
何故か逆に管理人の自分がはじき出されてしまう。
どうにも、キックの仕方がわからないので、
これでは今後、こういう事態になった場合の対処が出来ない。
初日から、かなりイタイことがおきてしまったし。
もともと、他所の絵チャットに行く勇気のでない友人と遊ぶために
開設した絵チャットなので、公開をしない方向性で行くことにする。

ああ、だから遊んでる場合じゃないんだが、
気分転換も仕事のウチと居直ろう。
とはいえ、さすがにそれも今日までにしとかないとな。

2003 9/27 昨日に引き続き、仕事のデザイン案を考えたり、
プロットを考えたりの、いわゆる考え仕事。
ぱっと見ヒマそうに見えるこの仕事は、とても集中力を要する。
うっかりすると、現実逃避を始めてしまいやすいのも
この段階である。

コアマガジンの締め切りを無事済ませたせいで
気が抜けているのか、どうにも集中できていない。
無駄に時間だけが過ぎていく。

気がついたら案の定、現実逃避をしていた。

が、ここ四ヶ月ほど試していて、なんどもムリだと諦めていた
絵チャットサーバの開設についに成功する。
これが現実逃避の力かもしれない。
現実逃避というのは、おもわぬ成功を導き出したりするものだ。

なんて、遊んでいる場合じゃない。
両方とも来週には締め切りのある仕事だ。
なんとか、考えをまとめなくては…。

2003 9/26 大きな仕事が入る。
デザインのためのアイデアは浮かぶには浮かぶのだが、
もっといいアイデアがありそうな気がして
なかなか先へ進まない。
アシスタントは倒れたままなので、新規外注先として、
チャットで知りあったテクニカルイラストレーターの方に
臨時で下ごしらえを頼んでみたら、はやくて的確だった。
これからも、お願いしたいと思うが、マックとウィンドウズの
壁は意外と大きいので、頼めることが少なそうなのが
とても勿体ない。

LOからも連絡があり、電話での打ちあわせ。
一応年末までのスケジュールが大ざっぱに決まる。
とにかくプロットないしは箱書きを、
来週水曜日までにあげるのが念頭の予定。

次の話は、大ざっぱに決まっているものの
一歩間違うと、ありきたりで稚拙な予定調和になりそうなので
それだけは避けたいと思う。

2003 9/25 本業の細かい仕事をこなしていると、コアマガジンから電話。
どうやらOKだったらしい。

完全に脱稿となったわけだが、ホントは直しがくると思ってた。
直しが来たら、そのためにもらった時間を使って、
ついでに気に入らないところを直せるなあ…という甘い考えは
幸か不幸か打ち砕かれてしまった。

とりあえず、途中で締め切りを伸ばしてもらったとはいえ、
締め切りを破ることなく提出できたのは良かった。
デビューそこそこの作家が締め切り破るわけにはいかないからなあ。

明日は、本業の大きな仕事の打ちあわせと、
LOの次号用の打ち合わせがある。
大仕事に取り掛かる前のこころの準備をしつつも、
LOのプロットをまとめておこう。
物理的には大変ではあるが、二足の草鞋の履き方ってやつを
分かりかけてるかもしれない。

2003 9/24 アシスタントが病気でダウンしてから一週間、
明日くらいには復帰するだろうと皮算用していたが、
病状はさらに悪化したらしい…。

これが原因で、漫画の締め切りは明日だが、
今日中にアップしないと本業に差し支えることが確定した。
ということで、四の五の言ってられなくなったので、
カミさんをアシスタントに起用してラストスパート。
なんとか、終らせるが、かなり慌てていたので、
少々粗いかもしれない。印刷が気になる。

無理してボクまで倒れるわけにはいかないので、
なるべく、休みながらやっていきたい。

ひとまず、メガプラスの原稿は脱稿。
引き続きLOの原稿に取り掛かることになる。

2003 9/23 さんざん悩んでいたが、結局サンクリに行くことにした。
結果的には行って正解だった。
ここしばらくの多忙のせいで弱っていた眼を休ませることが
できたし、なんにせよ流石にLOもでまわったみたいで、
「LO見ました。頑張ってください。」との激励を
沢山もらうことが出来たので、精神的にプラスになった。
LOの編集さんが来て「コアマガは終りそうですか?」と
聞かれて苦笑いなどもしたのだが…。

LO効果か、流石にもうそろそろペースダウンかと思われた
すてぃるぶるー第四刷も予想以上に売れたので、
持ち込んだ分はお昼過ぎには完売してしまった。

鋭気も養えたし、早退して、原稿を続ける。
まあ、昨日のダウンのせいで、時間的に全体のクオリティを
かなり妥協しなければならなくなったのはツライが、
漫画って、限られた時間でどれくらいキチンと描けるかが
勝負なんだなあと、当たり前のことを思い返す。

2003 9/22 予想はしていたが、本業の方が忙しかった。
それでも、少しは進めようと思っていたにも関わらず
体が熱っぽく、力がでない。
だるくて、ペンを持つ指に力が入らなかった。

仕方がないので、仮眠しつつ何度か起きてきては
フィニッシュに取り掛かろうとしてのだが、
どうにも復調しない。
細かく仮眠するよりは、まとめて休むべきだったと
多少後悔する。

2003 9/21 明け方、仮眠を取り、また作画を続ける。
この連休に本業がなかったのは、幸運だった。

ただ、やはりぶっ通しで絵を描いてると、
ルーチンワーク気味で、どうにも絵に力がなくなっていく
仕上げることだけが目的になりかねない状態に、
少々懸念を覚える。

上手に休憩したりして、テンションを維持することも
大事そうだ。

25時を回った時点で、今日のノルマ分に追いつく。
主線は、ほぼ全ページに入った。
あとは塗るだけだ。

明日は本業が忙しそうだが、明日の漫画の進み具合では、
サンクリにでることも出来るかもしれない。
なんにせよ。暫定コピー誌とかCDRの販売は
もう諦めるほかあるまい…。
この分は、来月のレヴォでリベンジしよう…。

夜、アシスタントに来てくれた友人とメシを喰ってから
帰りを見送る。明日からはまた一人で作業だ。

2003 9/20 昼からアシスタントが入る。
もともと、漫画とかと縁のない友人なので、
どこまで出来るか心配ではあったが、さすがに美術学校時代の
友人だけあって、絵心の心配はまるでなかった。

もっとも、ボクの絵に所々破綻があるせいで、
彼を困らせるほうが多かったかもしれない。

ひたすら主線を入れて、ノルマを取り戻す。
横で、アシスタントをしてもらってるので、
さぼるわけにもいかず、よい緊張感があった。

とりあえずノルマは、取り戻せそうだ。

2003 9/19 本業のクライアントが急に現れて、車でアブダクションされる。
ちょっとだけという話だったが、予定が変わって、
かなり長時間拘留されるはめになる。

これによって、ノルマ達成が危なくなったが、
必死に主線を入れていく、

アシスタントは、予定が変わって、明日から入ることになった。
やってもらうとしても色ベタを塗ってもらうくらいしか
頼めないのだが、それでもとても助かる。

2003 9/18 暫定的なアシスタントのアテが出来たので、
主線だけを3p入れた。

アシスタントは、明日の夜から入ってもらえるので、
それまでに、なるべく多くの主線を入れておこう。

今作から、新兵器の液晶タブレットが活躍している。
かなり使い勝手はいい。
特に、もともとあまり上手ではない背景を描く際に
定規が使えるのはとても助かっている。

液晶タブレット自体は、とてもいいのだが、
思ったように線が引けないスランプになる。
スランプというのが、大概そうであるように、
もともと、そんなに線を引くのが上手でもないくせに、
上手になっていると思い込んでしまったことによる
ギャップだという説もある。

なんにしろ、既に疲れが溜まってきている。
なんとか乗りきれるだろうか…。

ソレ以前に、サンクリどうしよう…。
このままじゃ欠席確定っぽい。 すてぃるぶるーの増刷分が会場搬入される都合、
なんとか打開策を練らなくては。

2003 9/17 25日が締め切りになった。
ということは、1日2pづつフィニッシュすれば間にあう計算だ…。
とはいえ本業があるので、かなり厳しいスケジュールには違いない。

一応、今日のノルマの2pを終える。
しかし、1p毎最後までフィニッシュしていくのは、
あまり効率的ではない…。
こんなことをしている背景には、まず、進み具合が分かり易いから。
というのがあるのだが、それ以上の大きな問題として、

アシスタントが倒れてしまったから…

という事がある。
もっとも、本業のアシスタントなのだが、LOのとき同様、
漫画の方も手伝ってもらうつもりだったアテがはずれたのは大きい。

しかし、このペースで一人で進めていくのはかなり問題がある。
暫定的なアシスタントを探すことにする…。

2003 9/16 本業の仕事を着々とこなしていた。
夕方、コアマガジンから連絡があり、ついにネームが通った。

懸念していたことは、あらかたOK。
オチも構図を変えることで強調したものが認められた。

あとは、猛ダッシュでフィニッシュ。
さてはて、間にあうかな?
今回は流石に今までで、一番フィニッシュにかける時間が
短い原稿になってしまうが、最低限度のクオリティは
維持したいものだ。

せっかく、自分なりにいいネームが切れたのだから、
フィニッシュで、だいなしにしたらもったいない。

2003 9/15 なんとか、ネームの修正が終る。
といってもオチは、ネタは変えずに構図だけ変えるに留まった。
これで許されるかは分からないのだが、
他に思いつくアイデアはあっても、どれも修正前のネタ以上に
よいものではない以上、現時点ベストであると判断。

ついでに、コマの移動や拡大縮小をしながら、
構図をバランスを調整した。

まあ、自分の少ない経験値にしては、
良いネームが作れたんじゃないかと思う。
それに今回は集中的にやったとはいえ、
ゼロからネーム完成までも短かった。

うん、確実に成長している。
イイカンジだぞ、自分。

夜、ちょっと腹立たしいことが起きる。
コンテが終ったら観ようと楽しみにしていたNFLの
ラムズ戦の放送が、阪神優勝特番のため、放送延期…。
ちょうど、ネームのきりも付いて、ご褒美的なタイミングだったし
凄く楽しみにしていた分、がっくりきた。
NHKと阪神をちょっと恨んだ。

2003 9/14 コアマガジンの担当さんが連休に入っていたら大変だなあ…と
心配していたが、きちんと電話が来て一安心。
そりゃそうだ…。

八割がたOKをもらったが、直すべきところはそれなりに苦戦しそう。
とりあえず修正に入る。

一昨日あんなに寝たというのに、まだ眠くて仕方ない。
来週はフィニッシュと本業で、考えるより手を動かす
スケジュールで、物理的に大変な修羅場に突入するため、
今のうちに体力を、取り戻さなくては…。

2003 9/13 さすがに3完徹目に突入するほど体力はない。
とはいえ、寝すぎた。

昼から動き出して本業をこなし、
すてぃるぶるーの増版の手続などをする。

どうにも困ったことに、コアマガジンの担当さんとすれ違いまくり。
ボクが本業で手が空かないときに電話がかかってきたり、
ボクが手が空いて電話をかけたときには、担当さんが会議してたり。

のこり時間があまりないから、こうして時間が過ぎていくのは
さすがに落ち着かない…。

家への電話は携帯に転送されてくるから、気分転換に
近所の秋祭りに足を伸ばす。
浴衣の中学生を観察したり、資料と称して写真をとったりした。
怪しいロリコンオヤジと思われないようにするのに一苦労。
どうせ資料なのだから、いい写真でなくてもいいので、
浴衣とか神社とか、描くのが苦手な構図などを、
手当たり次第にシャッター切りまくった。
どんな写真が撮れているかわからない。

堂々と撮ってはいたが、隠し撮りには違いないので
やはり少し気が引けるな。

なんにせよ、イキイキとした可愛らしい彼女達に
創作意欲をかきたてられたので、
漫画家、長月みそかとしては取材といってもいいのかもしれない。

2003 9/12 なんとか、コンテが最後まで流れた。
完成というには、まだ問題点を残しているが、
まず、全部を流しきることが大事だった。
もちろんそうでないと、編集さんに見せることも出来ないし。

とりあえず提出。
返答の電話を待つはずだったのだが、今日下版のはずだった仕事が
おおわらわになってしまい、肝心なコアマガからの電話を
受けることができなかった…。
返答を明日に延ばしてしまったことが、
微妙に自分の首を締めている気がしてならない。
流石にスケジュール的にも、大幅な変更を要するリテイクが来たら
かなりヤバイ。

それどころか、コンテが確定で今からフィニッシュしたとしても
締め切りに間に合わすのは、至難の業だったりする。
新兵器の液晶タブレットが、功を奏して、
時間のなさによるクオリティの低下を
プラマイゼロまで相殺してくれればいいんだが…。

どうにも眠いと思ったら、ほぼ2完徹か…。
眠いはずだ。

2003 9/11 仕事で、ちょいとトラブル。
アシスタント急病のため、自分のノルマが脹らむ。

流石に今日こそはコンテアップと思っていたので、
このイレギュラーは痛すぎた。

ちょっと睡眠不足気味でつらいが、コンテがあがるまでは
寝てる場合じゃなさそうだ…。

2003 9/10 昨晩、漫画の先輩であり、高校の後輩である
まきの氏がふいにやってきた。
仕事を片づけた帰りだったらしい。
来客とは言え、原稿がピンチなので、
自分はコンテを割りつつ、ときおり助言をもらったりする。
なんのために来たのやらといった感じにさせてしまった。

でも、的を射た助言にとても助かった。
思えば、彼に出会ってなければ、漫画なんて描いてなかった。
そしてまた今助言を貰っていたりする。
流されてるわけじゃないけど、いろんな人との出会いが、
自分を作ってるんだよなあと思うと感慨深い。

予定では、どんなに遅くとも今日中にコンテアップ…
とか思っていたのに、半分も上がらず…。
奇跡を期待してはいけない。

2003 9/9 無くなったはずの仕事が、復活。
でも締め切りは同じ。
立ち消えていた分の一ヶ月が重くのしかかる。

時間や、アシスタントを上手に使って、
この修羅場を乗りきるための計画を立てる。

コンテは思いの外進まない。
焦りが原因でイマジネーションがわかず、
時間だけがすぎて、さらに焦るという
絵に書いたような悪循環は、
「校庭開放当番」の時にこりていたハズだが、
どうにも、まだ解決策がみつかっていない。

目を閉じるとイメージを掴みやすいが、
長時間目を閉じると、寝てしまいそうで怖い。

2003 9/8 基本的に1日1回夜寝るという普通の生活ではないため
日記をつけるタイミングが困る。

今日は、夕方までぶっ通しでコンテをやっていたが、
さすがに寝不足のためか進まなかった。
夜八時頃に起きだして、本業を片づけ、
再びコンテに移るが、やはり眠い。

あと、今日はNFLのシーズン開幕でもあり、
第一戦から、ご贔屓のセントルイス・ラムズが負けてしまい、
テンション落ちまくり…。

頑張ってくれ、カート・ワーナー!マーシャル・フォーク!
そして、ボクも頑張れ…

2003 9/7 ネームが上がる。
3作品描いてきて、すでにマンネリ気味だったので、
毛色の違うものを描いてみようと思ってみたのだが…。

結局、みそか節炸裂してるみたい。

作家性を守りつつ、新しいものを作るのは大変かなと思っていたが、
そういった作家性というものは、無意識に出るものらしい。
ボクが作るかぎり、結局みそか節なんだ…。

なるほど。
心配するほど、無個性ではないらしい。
これがボクなんだな。

チャットで、先輩漫画家さんから助言をもらったり
激励を受けたりして、鋭気を養う。
今作も、頑張れば面白くできそうな予感はしているので、
コマ割りや構図で、台なしにしないように、
これから頑張って絵コンテの作成に入る。

流石に、逃げ回ってては埒が明かないので、
明朝には編集部に現状報告をしよう。

2003 9/6 プロットをネームに起こしていた。
プロットができているので、ゼロからではなくなったものの、
やはり、産みの苦しみは続く。

とにかく、やっといろいろな精神的な障害を排除して、
純粋に、自分が読みたいものを描けばいいんだという
シンプルにして当然の思考ができるようになったものの。
細かいやりとりや、その演出をひねり出すのは
大変な労力だ。

現段階ではネームといって、セリフと状況説明を
文章で描き起こしているだけなので、
ビジュアル的な演出は、ある程度考慮しつつも
後回しにしているとはいえ、セリフやその順序、
テンポなどの演出はとても気を使う。

流石に、何度か手詰まったので、
大庭佳文さんにチャットで相談を持ちかける。
色々と意見を出してもらうことで、
手詰まった演出を打開するコロンブスの卵的アイデアや
無駄を省ききったつもりのプロットが、
まだシェイプアップできることに気付く。

ただ、削りすぎると、「やってるだけ漫画」になりかねない。
そこらへんのさじ加減を調整しながら、ネームを続ける。

明日には、絵コンテに移りたい。

2003 9/5 本当は、とっくにネームを提出してなきゃならない。
それは分かってるんだけどね。

やっと、光明が見えたのが今日というのは、だいぶ遅かった。

ネームはまだなんだが、やっとストーリーが見えた。
島本和彦が「燃えよペン」で描いていたアイデアのツボから
作品をつかみだしたって感じなんだろうか。
ただ、これをどう料理するかは、まだこれからなんだが…。

とにかく、いい作品に仕上げたい。
もうネームのために使える時間は残り少ないが、
できるところまで突っ走ろう。

夕方、本業の目処がついたので、
漫画喫茶に自主缶詰めになる。
編集から逃げてたともいう節もある。
実際、電話があったらしい…。
コアマガの編集さん、ゴメンナサイ。

って、たまにここ読んでるらしいから、
現状は知ってたりするんでしょうね。

2003 9/4 もう、どうにもならないくらいせっぱ詰まった。
頭の中がまだ、真っ白だ。

どこにあったかは知らないが、
ボクが載る予定の雑誌の広告が出ていて、
名前が入っているらしい。

その雑誌に掲載されるべき話は、まだ影もカタチもない。
うすらぼんやりとしたイメージは整合性を持たず
浮遊しているかすみのような状態だ。

兎に角、背水の陣はひかれたらしい。
いや、こうなるとボクは強いんだ。
なんとかなるだろう。

2003 9/3 ひたすら、悩んでいる。
まだ、悩んでいる。

なんにしろ、あたりまえの話だが、
ゼロから話を作ることの難しさを痛感する。
ページ数を含め、条件にあった話を作るとなると
なおさら大変だ。

本当に、世の漫画家だとか、小説家というのは
すごいもんだなあと思う。
4作目にして、早くも音を上げててはいけないな。

テンパってないで、落ち着こう。
とりあえず、仕事のみで1日が潰れたが、
ネームを考えつつだったので、効率が悪かった。
一つのことにちゃんと集中しよう。

2003 9/2 流石にコアマガジンから督促が入った。
状況はかなりまずい。

やはり、商業で描く以上、好きなものだけ描いてればいいという
ワケじゃないのは当然なんだが、いろいろ悩むことも多い。
まだ、漫画はたったの3本しか描いてないので、
この3本で、自分の作家性を固定してしまうのは問題だと思う。
なまじ、この3本の作風に作家性を認めて貰えたとしてもだ。

ここまで描いた3本は、多くの共通点をもっているし、
そのなかでも、すてぃる…とぷりーず…はテーマも似通っている。
このテーマが、意外と時代のニーズにあったのか、
それなりに評価して貰えてるものだから、
その道一本でいかなきゃいけないのかもしれない…という
強迫観念みたいなものもあるし、逆に、もっといろいろやれなきゃ
いけないんじゃないかとも思う。

今回は、間違いなく今まで通りの物を描くわけにはいかない状況なので
ここでどういった作品をひねり出すかで、今後の自分が変わるなという
ちょっとした岐路に立っている気がする。

ただ、一歩間違えて
ステレオタイプな「やってるだけエロ」を描いてしまうと、
今まで評価してくれた人を裏切るような気もしてしまう。
ここらへんがジレンマだ。

もっとも、エロ偏重な設定の漫画でも、
ストーリー性やキャラクターの優れた漫画はいくらでもあるから
そういったものが描ければいいのだが、流石にまだ自信がない。

あと、嬉しいことに、今までに3作品しか描いてないにも関わらず、
全ての作品に、かなりの感想を頂いている。
御褒めのコトバから、忌憚ない意見までいろいろ貰って、
自分の作家性を見つめ直す絶好の機会を得られている。

男のコのキャラが弱いのがボクの欠点らしい。
あと、女のコがリードする作品しか描けないんじゃないかという
問題点も指摘された。
これは、かなり図星な感じがしたので改善したい。
もっとも、僕自身10代のころからそうだったんだが、
女のコに明確に要求されないかぎり、えっちができないという
小心な間違ったフェミニズムを持っていることが、
作品にも明確に表れているらしい…。
描いた時期で言うと3作目にあたる「校庭開放…」では
そこらへんを払拭しようとしたのだが、結局できなかった。

都合のいい性欲処理の道具としての女性像とさえとれる
テーマの作品には、どうしても抵抗があるので、
そういった作品を描くことは、なかなかできない。
しかし、エロチシズムの探求として、
そういったテーマでも面白みのある作品は確かにあるから
いたずらにアンチテーゼを持ち続ける必要はない。
折角の機会だから、自分の可能性にかけてみるか…。

2003 9/1 昨日は鋭気を養えたので、
今日は空いた時間でしっかりネームにとりかかろう、
と思っていたんだが…。

昼過ぎから、イレギュラーにつぐイレギュラー。
急に締め切りが早まったり、大幅な仕様変更だとかが相次ぐ。
中には要領を得ないわりに横柄な態度での注文に、
さすがに温厚だけが取り柄のボクですら切れてしまうような
とりわけストレスのたまる日だった。

大抵のことなら日常茶飯と諦めがつくんだが、
物理的にもネームのピンチになってる現状で、
さらにメンタルなダメージは厳しい。

今、28時だが結局ネームにはまだ触れていない。
日記という体裁の愚痴をこぼして、気分転換をしている。
とにかく、最低1日5時間は「長月みそか」でいないと
まずいスケジュールの中、今後の本業の就労予定は
1日18時間を越えそうである。
現実問題として、これはちょっとばかり破綻気味だ。

物理的には、頑張ればなんとかなるのだが、
今までメンタル面をほとんど計算に入れてなかった。
作画段階ならともかく、ネームの段階の時期に
ストレスがたまるのは非常にマズイ。

本業で培ったプロフェッショナルとしての
精神状態を仕事に反映させないノウハウが、
漫画にだけは活きてきそうもない。

慣れていないせいもあるが、自分を捨ててまで、
ロジカルな手法で描きたいとは思わない。
ここらへんが本業と違うところらしい。




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