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日記:2004 April
2004 4/30 GW飛び石の平日ということもあり、
今日中にこなさなければならない仕事がいくつかあったので、
朝からこなしていたが、夕方仕事が一段落してからというもの、
体調が悪化してダウン。

漫画の方も頑張らなくてはならないが、
それもこれも、本業のアシスタント次第な気がする。
彼に任せた分の仕事が恙なく進むかどうかが鍵だ。

少なくとも、今把握している以上に余計な予定や、
体調悪化、スランプなどのイレギュラーが発生しないかぎり
なんとかGWはのりきれそう。

2004 4/29 昨日が徹夜だったので、少しは寝ておこうかと思ったが、
あまり寝れず、体調もすぐれなかった。
出陣間際にようやく復調したので、突発でペーパーを作ってコピー。
有明のレヴォに向かった。

思い起こせば、すてぃるぶるーを初売りで初版完売した去年のレヴォが
ある意味、今の長月みそかのスタート地点だった。
今年は流石に新刊もなかったので、殆ど賑わうこともなく静かに終ったが、
あれから1年経ったのだなと思うと感慨深い。

旧知の大先輩作家さんや、初めてお話させてもらった先輩作家さんに
いろいろ漫画に対しての取り組み方を伺った。

ボクが漫画を始めるよりも前から一線で活躍してる作家さんが、
ボクの作品をチェックしていてくれて、
色々と助言や意見をしてくれたのは
本当にありがたく思った。

絵チャットのお客さんや、レイヤーのレミさんなど、
ネットでは話したことがあっても、オフでは初めの人に何人か会えて、
話ができたのでよかった。
レミさんはやはり、かなりオーラが出てる人だなと思った。
あれは人として正しいのだろうか?とさえ思ってしまうほど小顔だった。

2004 4/28 徹夜明けだったので、夕方にはくたばってしまいたかったが、
夕方から打ち合わせが4本入る。
もちろん徹夜明けなのでバイクはやめておいたし、
飯田橋、九段下、神田、水道橋と全部がそれぞれ微妙に近所だったので、
歩いて移動していたら、結構疲れた。
最後の水道橋はコミックハウス。
ちょうど九段下あたりで打ちあわせしていたら電話があったので、
電話じゃあれだからと、直接おしかけたのだが、
突然だったので、別の作家さんとブッキングしてしまい迷惑をかけた。

編集長がさらに別の作家さんと電話をしている光景で、
「じゃあ明日、会場で」なんて会話をしているのを耳にした。

そうだ、明日はレヴォだった。
レヴォ会場で打ち合わせか…。大変だ。
とりあえず、今日の一連の打ちあわせで、明日レヴォにでても、
なんとかなりそうな予定になったので、ボクも有明に行くとするか。

2004 4/27 やっとのことで、漫画の方に目処が立つ。
かなり引っ張ってしまった。
他人には妥協のバランスが大事だとか言っておきながら、
自分もいいかげん妥協が下手なんだと思う。

頑張ることもストイックに生きることも、自分に課した目標ではあるが、
こうしてテンパってしまうのだけは避けたい。
テンパらないように頑張るというのは、やはり困難なのだろうか?

やっぱり、結局のところ、くだらないことを考え過ぎなのだ。
純粋に、描くことを楽しみ、頑張ることを楽しみたい。

2004 4/26 GW明けからスタートするという話だった仕事が、
GW明けに初校を出したいという話にすり替わっていた。
つまり、GW休まず働け!というコトである。
去年のGWは、ここ数年にしては珍しく殆ど仕事が無くて
逆に落ち着かなかったのだが、やはりフリーランスは
休日に仕事をしてなんぼの商売らしい。

まあ、どうせ漫画も本業もなかったとしても、
せっかくのフリーランスなのにGWに遊ぶなんてナンセンスだから、
それ自体はどうでもいいんだけど、ちょっとGWのスケジュールが
過密すぎる気がする。
下手すると、いつもよりも忙しいかも知れないGWだ。

2004 4/25 ひたすら代わり映えのない毎日に特記すべきことすら見つからない。
時間だけが進むのが怖い。

2004 4/24 デイタイムは本業に持っていかれた。
夜中にまた漫画喫茶やらファミレスやら行って原稿。
唸っているうちに、時間だけはどんどん流れていく。

届いたLOを見て、いろんなコトを感じたが、
ボクはボクで、今の自分を生きなければいけないので、
敢えて今は、何も考えないでいたい。

2004 4/23 なんにしても、1日が早い。
昼からは動いていたものの、すぐに日が暮れて、あっという間に深夜だ。
もくもくと原稿を書いているが、ひとつだけ分かるのは、
レヴォに新刊はムリだということだ。

2004 4/22 少しでもネームをと徹夜して、さらにすこし目処が立ってきた。
昼に少し仮眠したが、かなり焦燥感にかられすぎて思考がわやくちゃに
なっているようだったので、あえて気分転換を図る。
カミさんを連れて、ダーツに初挑戦。
ゲームのダーツと違って、ホントのダーツは難しかったが楽しかった。
嵌まりそうなカンジ。

その後、ネームの道具一式を持ち込んでカラオケボックスの
オールナイトコースに入る。
たまに歌いつつ、基本的には個室でネームを切るというスタンスで
外ネームとして使えるんじゃないかと踏んでの計画だったが、
ここに大きな誤算が!
カラオケを歌っていない間にDVDが流れる店だったので、
歌っていないと映画が映ってるワケだ。
よりによって、それが「魔女宅」とか「カリオストロ」だとか、
ストーリーは知っていてもくぎ付けになってしまうようなタイトルで、
カラオケこそは控えめにしたものの、思いっきり気がそれてしまい、
ネームは進まなかった。

ただ、煮えていた気分は随分晴れたのが、せめてもの救い。

2004 4/21 GW明けまでのスケジュールがみっちりである。
もちろん、微妙にマージンをつけて予定を立ててはいるものの、
下手すると月末のレヴォの参加自体が妖しい。
ただ、有明には行くだけは行かないと会場搬入分があるからね。
ネームを少しだけ進めて、あとは本業の1日。

2004 4/20 今朝がた、ある本業をFTPで提出してから仮眠をとり、
起きたら次の仕事に取り掛かる予定だった。
しかし、朝送ったばかりの仕事にケチがつき、その修正に1日を要したため、
スケジュールがまるまる1日ずれこんだ。

提出したデザインには、それぞれテーマやキーになる部分があるので、
ピンポイントでそこだけを変更しろなんて言われてしまうと、
テーマもへったくれもないものになってしまう。
本当にそんな中途半端なものになってもいいのか?
クライアントならともかく、代理店の営業の個人的趣味や
仕事したふりのポーズのために、せっかくの自信作をつまらない作品に
シフトさせなくてはならないのも苦痛だが、
その作業を自らしなくてはならないのは、なお苦痛だ。
気に入らないなら、中途半端にいじられるのはいやだから、
ゼロから作り直させてくれ!と言いたいところだが、
そんな時間もないので、自分を殺して言われた通りのコトをやるわけだ。

言われたことしかしないヤツは、社会的に駄目な人間だとは思うが、
こればかりは、自分的にもどうしようもない。

しぶしぶ修正して、改めて送るためにデータを圧縮していたら、
別原稿が入ったから、それに全部差し替えてくれときたもんだ…。
みごとなまでに予定を狂わされたストレスは、次の仕事に影響するが、
スケジュールの再調整を図ったところ、明後日締め切りの仕事があるので、
幸か不幸か次の予定は漫画ではない。

漫画に費やすための時間はずるずると先送りにされていく。
限りなくヤバイ日程だというのに…。

2004 4/19 進められる本業のアイデアは出たので、大慌てでフィニッシュワーク。
目処が立ったので、また漫画喫茶にこもってネーム。
早くも、どうにもスムーズに割れないページにブチ当たる。

先週、素材の足りなかった仕事の、データも届いたので、
明日からはそのしわ寄せもあるから、気張っていかなくては…。

だんだん、エンジンが回ってきた。
回転数はもちろん、トルクも維持していきたい。
本業はともかく、漫画の方は今日は少々空回り気味だった。

しかし、この段になってまだネームが上がってないなんて、
ホントに遅筆もよいところだ。
編集長が胃潰瘍とかで入院したらボクのせいかも知れない。
相変わらず、ネーム8割:作画2割の比率は変わらない。
もう少し、ゆとりをもって作画出来るようにしないとね。

ネーム1割:作画9割なんて人もいるみたいだけど、
ボクとは脳みその作りが違うんだろうな…なんて拗ねてみたり。

考えてみたら、ローカルではそれなりに書いてはいたものの、
日記を長らくアップしていなかった。
死んだんじゃないかとか思われるかもしれないから、
ちゃんとアップしよう。

2004 4/18 あまりといえばあまりに遅かったが、やっとプロットが確定した。
プロット自体は3話目を描いたときに、4〜5話目も決めていたのだが、
いざ4話目の執筆となった矢先に納得いかなくなってから、
延々と悩みまくっていた出口がようやく見えた。

以前、こんなことを言われたことがある。
「そんなシンプルな話を考えるのに、そこまで悩む理由がわからない。」

いや、まったくもって、その通りなんだが、それでも悩むのだ。
というより、悩まないでは何一つ描けない程度の実力しかないのだ。
よくよくロジックで描くことを否定したりするけど、
ロジックで漫画を描くということは、
それだけの実力があってはじめて可能になることだ。
幸か不幸か、ボクにはそれが出来ないから、
ロジックで描かずに済んでいるにすぎない。

今回決まったプロットも、シンプルといえばシンプルだし、
なんかしらの新機軸があるわけでも、凝ったギミックがあるわけでもない。
もちろん、読む人によっては、とるに足らない作品かもしれないが、
誰がなんと言おうと、自分が描きたかったものはコレなのだと、
胸を張れるところに、今さらながらやっと軟着陸できた。

さて、問題はコマ割りだ。
イメージはあるのだが、やはりコマ割りとかテンポ調整なんかは、
相変わらず、まだ自身がまるでない。
サクサク割れればいいのだが…。

夜、友人が訪れる。
とは言っても、用事があるのはボクではなくてカミさんだったので、
ボクは横で仕事をしていたが、彼らが出るデザインフェスタの計画は
とても興味深かった。
頑張って欲しいと思う。

いろいろあって、久しぶりに半日以上絵チャットサーバを停止させた。
もっとも、最近は殆ど顔をだしていないので、
早いところ落ち着いて、絵チャットでだべりたいなと思ったりもするが、
当分先になりそうだ。

2004 4/17 昨日の夜から徹夜で、漫画喫茶にこもりっきりでネームをやっていた。
帰ってきて、昼から夕方まで爆睡してしまったので、
本業のための調べものや、買い物をしようと思っていた予定が狂う。
夜、カミさんと友人に呼び出されて、焼鳥屋で夕飯。
カミさん達はカラオケ帰りらしく、ちょっと羨ましかった。

ネームの進みは悪いものの、かなり見えてきた感じ。

2004 4/16 同時進行で、集中力が危うくなってくるタイミング毎に仕事を切り替える。
漫画の方は、あともう少しで何かがつかめそうな感じだ。

本業のウチの一つが、素材不足で行き詰まってしまったものの、
週末ということで素材請求が出来ず、来週に持ち越しになった。


2004 4/15 今日もまた本業の打ちあわせに出かけた。
今度は完全な新規の大口クライアントだったので、
漫画が修羅場とは言え断れなかった。
某国営放送局なので、久しぶりに露出の大きい仕事だから、
はりきってやりたい。
しかし、とりあえずのカンプ出しとはいえ、あまりの短納期に面食らう。
そんな話は聞いていなかったが、もし聞いていても引き受けただろう。
今年は、大口の仕事を一件失って、本業も飛躍か破綻かの岐路にあるから、
ムリだとしても引き受けなくてはならないのが現状だ。

とにかく、漫画を含めて殆どの手元の仕事が、
手だけ動かしてればいいようなものではないものばかりでキツいのだが、
追い込まれるほど、やる気が出てくるタイプなので、
かなりエンジンは温まった。

昼、打ちあわせの前に、近所の温水プールで1時間ほど泳いだ。
やはり体調不良の原因は、運動不足にあるのだろうと思ってのことだったが、
さすがに、久しぶりの水泳はかなり疲れた。
効果があるといいのだが…。

2004 4/14 本業の打ちあわせに出かけた。
例の終ったと思ったら180°方向転換した仕事だ。
急な話だというのに、納期も短いらしい。
まったくもって、この仕事は悪意はないんだろうけど、
図ったかのように、最悪のタイミングで動いてばかりいる。
まあ、それ以前に、たかだか8pのパンフレット作るのに半年もかけて、
七回も方向修正してるってコト自体が問題だ。

さすがに、しびれを切らした出版社から電話。
なんとか方向性を決めて、はやいところ安心させたいのだが、
まだまだ、僕自身が不安。

2004 4/13 不思議なくらい1日が早い。
仕事やら漫画やら、考え仕事がメインで、
殆ど手を動かさないまま終った1日は、さもすると
何もしていないに等しい。

2004 4/12 夕方、池袋にチーズケーキやらナチュラルチーズを買いにでかけ、
保冷パックにそれらを押し込んだまま、漫画喫茶に行く。
今まできちんと読んだことの無かったラブコメの佳作とよばれる作品を
数冊、見比べてみたりしていたが、それぞれの出来はともかく
自分的には、どれもほとんど琴線に触れなかったので、
それらを反面教師にしなければと思うと尚更
自分への足枷が重くなったような気もする。

商業的に作品を発表する際には、コンスタントに発表してなんぼなので、
どこかで妥協しなくてはならないのは、当たり前なのだとは理解つつも、
まだ、自分ではかなり低いと思っている自分の妥協点にすら到達していない。

2004 4/11 どうにもならない状態で、ファミレスネームとかを試みるも、
まるでアイデアが出ず、かなり追い込まれムード。
こうなると、かなり弱い自分が顔をのぞかせ始める。
ゲームだとかTVだとか絵チャットだとか、そういった逃避先が
手近にあるのはとても危険なので、外ネームを主体にしないとまずそうだ。

終ったと思っていた仕事が180°方向転換で
ゼロからやり直しになった報告を聞き、
さらに追い込まれた感じ。
あまり、追い込まれたと思ってしまうのもよくないが、
時間は刻一刻となくなっていくのは事実。
ちょっとキツいが、なんとかしよう。

2004 4/10 去年にとってもらっていたライブのチケットがあり、
どうせ煮詰まってるのだからと、ライブを見に行った。
かなりリフレッシュできたが、相変わらず大きな変化はなし。

2004 4/9 ひたすら、ネームと仕事で悶々として過ぎた一日。

2004 4/8 いろいろあってデイタイムに睡眠をとろうとしたら、
今日はとにかく電話地獄で、ろくすっぽ眠れなかった。
貫徹と違って、上手く寝れなかった場合の睡眠不足だと
どうにも調子が狂ってしまうので、思考回路はわやくちゃだった。

こういった場合のお約束で、1日片頭痛が酷かったうえに、
鎮痛剤も効かず、なんだかんだで棒にふってしまった1日だった。

2004 4/7 ネームの進みは芳しくない。
そう書くと、少しは進んでいるようにも受け取れるだろうけれど、
ぶっちゃけた話、進行度は0%なのだ。
根本的な見直しをしているワケだが、そろそろ決着をつけないとマズイ。

もっとも、エロ漫画として云々とかいった
強迫観念からは自分を解放して考えるようになっているし、
当然ながら虚栄心に関してはかけらもない。
なら、なぜ詰まってしまうかといえば、
いち読者としての自分が「もっと面白いものが見たい」と
駄目だしをしてきたからだ。

こうやって描き進めてきて、
終りまでのストーリーも一応見えているこのエピソードが、
ボクが表現したかったイメージになにかまだ足りないのは事実だ。
確かに、かなり実力ギリギリのクオリティを維持してきて、
ボクにしちゃあ、今のままでも上出来だとは思う。
完璧を目指すとか、高みを極めるとかそういったご大層な次元ではなく、
自分が本当に読みたいものに仕上げたいという願望がそこにある。

商業誌に作品を掲載してもらうプロとしては、甚だ失格なのだろうが、
読者全員をターゲットに作品作りを考えていないどころか、
自分に媚びることしか考えていない。
その自分に共感してくれる一部の人が喜んでくれればいいといった
文字通り「同人」ライクな取り組み方をしている。

自分に媚びることですら精いっぱいだが、
十人十色の価値観のあるマスターゲットでモノを考えるよりは、
よほど方向性の指針は立てやすいし、描きがいがある。

今やっている連載は、4人の中学生の激動の半年間を追ったものだが、
雑誌掲載というコトも考慮に入れ、話数やページ数、エロの配分など
最低限の条件をクリアしたうえで出来るコトとなると、
だらだらと描くわけにもいかず、かなりダイジェストせざるを得ない。
その中から、すべての話がリンクしてかつ、面白く読めるように
どうエピソードを切りだしていくかは重要な問題だ。

さあ、本当に残された時間は少ない。
頑張って、考えたい。

2004 4/6 絵チャットに来た人に、2ch用語は嫌いかと聞かれた。
たぶん、プロフィールで2chが苦手だなんて書いたからだろう。
実際どこまでが2ch用語で、どこまでがほぼ公用のネット用語なのか、
僕自身把握していないから、どうとも言えなかった。
もっとも、なんで2chが苦手かって、
普通に生活していたって、人間というものの醜い側面というものに
直面しなくてはならない場面は少なくないというのに、
さらに、それと向き合わなくてはならない可能性の高い場所に
わざわざ目を向けたくはないというのが理由だ。
確かに、常に不毛で醜い言い争いや、讒言が飛び交っているというのは
2chに対する偏見でしかないのだろうし、
その存在意義や参加している人達を否定するつもりもないのだが、
そういった2chでの讒言や嘲笑の為に作られたような言葉なら、
出来れば、ボクの前では使わないで欲しい気もする。
名前は知らないのだが、あのムカツク顔の猫は生理的に受け付けない。

PCを使い始めたのは、もう25年も前になるのだが、
常に偏った使い方ばかりしてきたせいで、未だにPCについては
あまり詳しいほうではない。

しかし、必要なコトを学んでいるウチに、
いろいろと知らなくてもいい知識や情報を知ってしまうこともある。
もし悪意があれば、ボクの様な素人ですら
様々な悪用ができるであろうコトを考えると、PC、それもネットと
いうものが、ただ便利なだけではないことを痛感するのである。

最近、もっぱら困っているのは、
どこぞのスパム発信者が、虚偽のメールヘッダを使って
スパムをばらまいているせいで、その返信が全部ウチに届くということだ。
ただ、この虚偽のメールヘッダを使うなんていう悪質なことでさえ、
悪意さえあれば、ボクのような素人にでも
簡単にマネ出来てしまうことも問題なのだ。

また、ネットの設定を手伝った知りあいであれば
メールボックスやFTPに潜入して内容を盗み見したり、
勝手にメールやWEB上のデータを消したり改ざんすることだって容易だ。
もちろん、そういったネットの設定を手伝うとかいった場合、
まず個人的な信頼が前提にあって依頼されてることのハズだが、
こういった信頼を裏切る人が、世の中にどれくらい居るのかと
考えると、かなり怖いものがある。
アフターケアのために、数人の知りあいのFTPログインパスや
メールサーバ情報等を今でも知っているが、
彼らになにかあった場合、真っ先に疑われるのはボクなんだと思うと、
これもまたぞっとしない話でもある。

知りあいに言わせると、やろうと思えばネットワーク越しですら
特定の人物のPC上でのアクションのすべてを取得することが可能だという。
もっともボク自身は、見られて困るようなものは、
いくつかのパスワードと仕事上の守秘情報以外にはないのだが、
もちろんこれらを取得されてしまうのは、とてもマズイ。
セキュリティについて、きちんと学ぶ必要がありそうだ。

今まで、ウィンドウズやOSXなどの、利用者権限パスワードを、
鬱陶しく邪魔なものだと感じていたが、それはあくまでボクが
身内ないしは自分のPCを触らせる人間を信用できているからであって、
もし身内ですら信用できなければ、こういったセキュリティも
とても有用性のあるものなのだろうと思った。
しかし逆を返せば、身内さえ信用できないというような環境が
存在するというコト自体が、うすら寂しくもあるなと思うのである。

2004 4/5 ボクはよくよく夢をみるタイプなんだが、いつもたいていシュールで
夢判断とかできそうもないものをよく見る。
今日のもいったいどういう意味なんだろうと思った。

 肌寒い港に人が沢山居た。
 ふと目を向けると、随分ごっつい時限爆弾をくくりつけられた猫が居た。
 猫にくくり付けられたワイヤーを切っても、回線を切っても、
 今にも爆発しそうで、夢の中のボクには爆弾解除の知識があったようだが、
 確実に解除できる自信はなかったので、
 猫ごと爆弾を海に投げ捨て、近隣の人達を非難させ、
 爆発するかどうか分からない爆弾を抱えた猫の沈んだ海を遠巻きに見ていた。
 そして、タイマーに刻まれていた時間までカウントダウンとなった時、
 目が覚めた。

ひさしぶりに、随分と鮮明に思い出せる夢だったので、忘れないうちに
書き留めてみたが、かなり酷い夢だったようだ…。猫がかわいそうだ。

2004 4/4 昨日までとはうって変わっての悪天候。
4月だというのに、一瞬みぞれが降ったのを見たくらい寒かった。

営業用の資料をつくりつつ、ネームを考えていた。
本業も漫画も頑張ろうという意気込みが湧いてくると、
少しづつ鬱が晴れていくのが自分で分かる。

ふと思ったが、去年から人付き合いの幅が急に広がったおかげで
オン、オフ関わらず、いろんな人と話すことが多くなった。
今日一日で、挨拶した人だけでも何人いただろう…。
記憶力が悪いので覚えきれてない人が少なくないのも問題だが、
それ以上に問題なのは、ここ一年で増えた知り合いの中に、ごく少数とはいえ
今まで30余年の交友関係の中に少なかったタイプの人がいることだ。

もともと、日頃の会話の中にブラフや駆け引きをおり混ぜてくるような
そういうタイプの知りあいが少なかったことが、ここに来て問題になる。
何を言って欲しいのか、何をして欲しいのかわからないけれど、
確実に何か要求しているらしい人や、そういったものを引きだすために
誘導とか釣りとかいった、いわゆるカマをかけてくる人がいる。
分かりづらいのも困るが、見え透いてるのも困る。
とくに見え透いてる上にハッタリや虚言を混ぜてる人だとなおさら困るから
できれば普通にストレートに接してほしいとさえ思ってしまう。

自分自身や、今までの友人達がストレートすぎたことが、
こんなにもそういった人に対しての苦手意識をもたせるとは思わなかったが
人に言わせれば、ストレートなタイプの方がマイノリティらしいので、
単純に人生経験不足なのだと思い知る。

もちろん、交友関係の幅が広がったことでよかったことも多い。
尊敬すべき作家さんや、気持ち良いスタンスで絵を描く素敵な作家さんと
日常的に会話がもてるのは、素晴らしいことだと思う。
もちろん、日常的に会話こそ持たなくても、お互い頑張ることを誓った
友人がいるということも素晴らしい財産だ。

高めあえる友人、エールをくれるファン、
道こそ違えどボクの成長を喜んでくれる友人、
そして影ながらもちゃんとボクを見守ってくれている人たち、
こういった人たちを、軽んじず、たばからず、うらぎらず、何も隠さず
期待に応えていきたいと思えること、本当にすべてが財産だと思う。

絵チャットの常連になった外人さんに、
英語圏ではそういうことも「Rich」と表現するのだと教わる。
たしかにお金持ちではないが、ぼくはとてもリッチなのだと思った。

そういったボクの大事な人達に、
そしてボクが好きな純粋に頑張っている人達に
素敵な未来が待っていたらいいなと願う気持ちを思いだしたとき、
昨日までの鬱は、影もかたちもなくなっていた。

心に引っかかる矛盾自体はなにも変わっていないし解決もしていないが、
ボクはボクで、自分が信ずるべきものを信じていればいい。
もし、それが違っていたとしても、なにひとつ問題はない。
信じるってことはそういうことだ。
自分が信じたくて信じているものなのだから、
それを貫けばいいだけなのだ。

明日からは、もっと頑張れそうな、そんな予感がする。

2004 4/3 ネームの進みはあいかわらず悪いのだが、
友人の麻雀のメンツが足りないとのことで駆り出された。
例のアメリカから一時帰国中の友人なのだが、来週にはまたアメリカに戻るため、
どうしても、日本の友人と麻雀をしたくて仕方ないらしい。

以前も日記で書いたかもしれないが、
ボクはこういう勝負ごとにはとことん弱いので、
体よく巻き上げられて終ったことは言うまでもないが、
思いの外、ネームを投げ出して来たことに対する焦りも後ろめたさもなく、
ここしばらくの鬱からの脱却のための、いいリハビリになったかもしれない。

ただ、明け方に絵チャットに来た人が、かなり深刻な話をしていたので、
そのこととかを思い返したりもしていた。
彼が巻き込まれた問題同様のコトをボクに置き換えて考えると、
なかなか簡単にこうすべきだと言ってよかったものかどうかと反省した。

ボクにだって、自分のした言動や思想に非はないと
思っている部分は多少なりともある。
でもそれを証明するために起きうるすべてのリスクを考えたとき、
それから逃げてしまうことが多いのだ。
だから、どうこう言ったところで、あまり説得力はない。

リスク回避と、自らの正しさの証明、どちらを優先するか?
自らの正しさを証明することによって救われる誰かを優先するか、
リスクを回避することによって、誰かが被る被害を防ぐことを優先するか?

自分一人の問題ですまない場合、この問題は極めて深刻である。

それでも、ただ負け犬のように
「自分の正しい部分は自分で理解してるからいいんだ。」とか
「それを分かってくれる人だけ分かってくれればいいんだ…。」なんて
自己完結で済ませてしまうことが自分には多かったし、今もまだ多い。
この方法では、より多くの人を巻き添えにして
問題を大きくする危険はないかもしれないだろうけど、
必ずしもベストな選択であるとはとても言いがたい。
だから、自分に後ろめたさがないのなら、
真っすぐに行けばいいじゃないか?と
ちょうどそんなことを考えていた矢先でもあったので、
この話はとても興味深くもあったのである。

自分が大変な時、人の問題について考えることは
いわゆる「転嫁」という状態になって、精神の安定をはかるためには
大きく役立つことになるわけだが、こうも自分に置き換えて考えやすいことだと、
あまり「転嫁」にはならないようで、またも自分と向き合うことにはなった。

2004 4/2 悶々としつつも、表層意識だけでもポジティブにと足掻いたまま、
深い睡眠にもつけないうちに朝を迎えた。
重症な鬱を患った人というのが、表層心理ですらポジティブに考えることを
頑なに拒絶するということを、そういった人を見てよく知っているので、
まだポジティブに考えようとしている内は大丈夫なんだと思う。
今残っているのは、鬱ではなく得体のしれない焦燥感というヤツだ。
本屋に爆弾を仕掛けるつもりで檸檬でも置いてくれば治るのだろうか?

とにかく、この状況を打破したかったし、作品作りの足しになるだろうと
思っていたので、朝から映画館に足を運ぶ。
目的は「花とアリス」である。
少々朝風呂に長くつかりすぎていたせいで、上映ぎりぎりに到着したが、
朝の回ということもあってか、ほとんど誰もいなかった。
ここ最近、映画というとよく使っている東武練馬のサティにある
シネコンタイプの映画館だったので、いろいろ関心しながら映画を
見終えた後、サティやその周辺で遊ぶ少女たちを見る機会にも恵まれる。
映画からも、現実の少女たちからも、「少女」という存在のもつ
様々な側面を伺い知ることができて、とても勉強になった。

行き帰りの町は、暖かな優しい日差しと、涼やかな風がとてもここちよく、
気分転換の外出にはこれ以上ないほど、素晴らしい日だった。

戻ってから、PCのメンテナンスや仕事をしながら、
ネームを考えていたが、まだ少し集中できるほどではなかったようで、
あまりまとまらなかった。

夜、友人と食事をして、珍しく自発的にお酒を飲んだ。
こういうときは、お酒も悪くはないものだとは思ったが、
たったのカクテル一杯とはいえ、かなり酔ってしまったので、
やはり、帰り道は少々辛かった。

2004 4/1 昨日もそれまでの日記を見返して、その内容が鬱っぽいと思ったが、
鬱っぽいどころじゃなくて、しっかり鬱だったらしい。

どこか遠くへ行きたかったし、死んでしまいたいとも思ったが、
指一つ動かすのすら億劫になっていて、なにもかもが面倒だったから、
どこにも行かなかったし、死にもしなかった。
ああ、これは間違いなくステレオタイプなまでに鬱だ。

ポジティブに生きていたいし、頑張っていきたいと思っているのだが、
それを自分に強要しすぎているせいで、破綻したのかもしれない。
確かに、そんなに強い人間だなんて思っちゃいなかったが、
今は、弱音を吐いていていい場合じゃないんだ。

本業だって、ステップアップか廃業かの二者択一の大きな転機だし、
漫画も、まさにここが正念場といったところなのだ。
立ち止まっていていいわけがない。

何度か気が触れそうになったが、
完全に違えてしまえば、どれだけ楽だろうか…?
人と話してるうちは、なんとか鬱を取り繕おうとするからまだいい。
でも結局、これは自分一人でなんとかしなきゃいけない問題だから、
いつまでも甘えたことを言っていないで、自分で何とかしよう。

きっとすぐに立ち直れるハズだ。
幸運にもボクには、ボクが頑張ることを喜んでくれる人が沢山いる。
そんな幸運は、誰にだってあるもんじゃない。
恵まれすぎているっていうのに、何を甘えてるんだろう?
アイデンティティもレゾンテートルも、確かにある。
まだ、ちゃんと人から必要とされている。
大丈夫。
ちょっと躓いただけだ。

今日は暦的には四月馬鹿だったわけだが、
また今年も気の利いたジョークの一つも言えなかった。
まだ四月馬鹿には間があった先月、
ひさしぶりに人から見え透いた嘘をつかれて思ったが、
やはり嘘はよくないよな。
もっとも、こんなに素直に鬱日記をさらすのもどうかとは思うが、
最低限、人に対しても、自分に対しても
嘘をつかないで生きていければと思った。


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