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日記:2004 Jun.
2004 6/30 新規の打ちあわせが一件あり、蔵前まで出かけ
その帰りにちょいと買い物をしてから帰ってきて、ついにペン挿れ開始。
しかし、なんだな…。
時間がないの分かってたわりには、随分と背景の多いネームだなあ。
1p目からしてかなり密度が高いカンジだ。
背景はそんなに得意じゃない。
ラフに描くのは好きだけど、クリンナップすると破綻してるのがバレるから、
背景のクリンナップは好きじゃない。
でも、やっぱり背景描かないと雰囲気伝わらないしね。
読んだ人が世界観に浸れるような背景が描けるように頑張ろう。
とはいえ、時間も計算に入れないとね。

買い物はCDとエンジンオイル。
星井七瀬のCDを買った。
先日に引き続き、なっちゃんです…。
うわーアイドルに散財してるよ。この人は…。
大丈夫。ジャケット違いバージョンまでは買ったりしないから。
ともあれ今回はジャケット写真はちょっとピンと来なかったな。
曲は結構よかったです。
ペン挿れのBGMに丁度良い感じの学生の等身大なラブソング。

さてはて、とりあえずノルマはかろうじてクリア。
とはいえ今後予定通りにコトが進むとも思えないので、イレギュラーに備えて、
もうちょっと巻いて貯金を作っておきたいところ。

2004 6/29 ネームにゴーサインが出たので、早速ペン挿れと行きたかったのだが、
本業がどたばたしていて、始められなかった。
打ちあわせに一件出かけて、その後もいろいろやってるうちに1日が終る。
1日削れたことで、今後の漫画の作業ノルマを計算し直すと、
予想はしていたが、かなり大変そうだ。
まあ、不可能レベルまでは行ってないから、なんとかなるだろ。

2004 6/28 最近、明け方に眠るのが習慣になっている。
昼に寝るよりかはいいことだし、もうちょっと前倒しにすれば
かぎりなく普通の生活に近づけるのだが、
睡眠障害は一向に直る気配がなく、1時間以上眠ることができない。

月曜日ということもあり、仕事の電話をいくつか待っていたが
午前中にかかってきたのは、待ってなかったものばかり。
よけいな仕事が、ちまちまとあった。
午後になって、ついに待っていた電話があり、今日の本業の目処がつく。
ネームはひとまず全部のページが埋まっていたので、
夜、編集長と待ちあわせて打ち合わせをすることになった。
ほとんど直しを貰わずにゴーサインが出たので、
フィニッシュワークに移ることができるのだが、
その前に片づけておきたい本業を何とかしよう。
今週にやらなければならない本業は大きいのを含めて5つ。
かなり減らせた方に入るが、今回はページ数が多いので、
それでもかなり不安は残る。

まあ、作画はネームに比べれば進行管理がしやすいので、
確実にこなしていこう。

打ち合わせの帰り際、星井七瀬の写真集を買った。
アイドルの写真集を発売日に買うなんて生まれてはじめてだ。
というか、アイドルの写真集を買うこと自体がはじめて。
写真写りの悪いイメージがあったのだが、なかなかよく撮れてた。
そういや録り溜めしておいた彼女がちょい役で出てるドラマも
まだ見てなかったっけ…。

あまり執拗になにかを追っかけるのは性に合わないのだが、
だからといって、あまりに今まで漫画やアニメとかアイドルとか
そういうサブカルチャーをチェックするのを面倒だと
敬遠してきたことは少し損していたかもしれない。
とはいっても、今後もなんかしらの縁がなければ
自分からはチェックはしないんだろうな…。
たいてい、いつもは友人の薦めるものくらいしか消費しないからね。

2004 6/27 昨日夕方までくたばっていたので、
日が昇るまでは頑張ってみて明け方少し仮眠。
カミさんがコミックシティにゴスロリでキメて出かけるのを
布団から見送ってから、もそもそと動き出しネームを始める。
マンネリな構図や、演出不足な展開などを打破したいと思い、
色々と他の作家さんの作品に目をとおして気づいたことがある。

最近、エロ漫画でボク好みの方向性の作品が増えている。
もともと、エロ漫画界に自分好みの作品が少なかったから、
だったら自分で描いてみようと思って始めたエロだっただけに
この1年で、随分と自分好みの作品が増えたことに驚く。
つまり、こういうブームが到来したからこそ、
ボクが拾われたのだなと考えるほうが自然かもしれないが、
問題なのは、こんなにコッチ系が増えたら、
ボクの存在意義ってなんだろう?
なんていう鬱じみた感情がふつふつと湧いてきちゃうことだ。

まあ、同じ土俵で描いてるとはいえ上手い人と比べても仕方ない。
もちろん、より上手ければ、その分読者に喜んでもらうことが
できるだろうから、上手くはなりたいけれど、
今は、自分の出来る範囲で、自分にしか出来ないことをやるしかない。
結局そうじゃなければ、存在意義なんてホントに無くなっちゃう。
力はあるけど、それだけっていう作家には成り下がりたくないけど、
自分の表現に必要な力はつけたいので、
出来ることを確実にこなしながら学んでいくことが大事なんだ。

上手い人が、ボクがやりたかったコトを、ボクがやるよりも
はるかに上手な演出で、どんどん先にやっていってしまうだろうし、
自分の中の表現したいストックも、放っておくと使い果たしてしまう。
まだまだデビューから1年未満で、単行本すら出していないのに、
枯渇を心配するようじゃ、先が思いやられるよな。

今のシリーズが終ったらやりたいと思っていたプロットに近いものが
いくつか先に、それも自分が思いついたよりも優れたものが
世の中に出はじめているコトには凹みを隠しきれない。

っと!
凹んでる場合か!?

なやみつつも、ノルマを割りつつも
一応ネームを進めて1日が終る。

2004 6/26 昨日同様、朝方までネームをやってからくたばったが、
不快指数が高かったのと、ココしばらくの不養生やら
一度に1時間以上熟睡できない睡眠障害などのせいで体調が悪化。
横になったまま夕方まで動くことができなかった。
テンションは比例して低下。

とは言ってもられないくらい、忙しくもあるので、
起きだして仕事のノルマをこなしてから、ネームを始める。
毎回一番時間のかかる部分で、今回も例によってつまる。
さて、かなり大ピンチだ。
落としたくはないし、落とさないつもりだけれど、
多分、今回こそ一番ビリっけつになりそう。
ここ2回ほど、かなり際どいタイミングで提出してるけど、
それでもまだ一度もビリにはなってないらしいから、
編集サンも大変だなあと思う…。

2004 6/25 朝までネームをやって、メールで編集部に送ってから仮眠をとり、
昼前には打ち合わせを2件はしごした
ウチ1件は2年前に異動になって以来のクライアントとの仕事だ。
以前やっていた仕事はかなりキツイ仕事だったので、
彼が異動になったあとを引き継いだ営業には、
荷が重すぎたようで結局今年の春に破綻した。
その辛い仕事に一緒に取り組んだかつての戦友とも言える彼との
再会は少し嬉しも懐かしかった。

打ちあわせから戻って、すぐに漫画にとりかかる。
編集長のスケジュールの都合、どうしても今晩中に目処をつけたいと
思っていたが、思ったよりは進まなかった。
描くことは楽しめているが、やはり描いても描いても
力量不足を思い知ることは相変わらず。
作家として作品作りを楽しむことが第一優先ではあるけれど
プロとして最低限のクオリティを維持することも必要。
そんなこんなで、あーでもない、こーでもないと
描いては消しを繰り返すのだが、

プロとしてと考えれば、一番大事なのは
「落とさないこと」
なんだよねえ…。

頑張らないと。

2004 6/24 夜までほとんどネームに手が付かず、日が沈んでからようやく取りかかる。
またタイミング良くネームを始める寸前に編集長から電話があり、
激励とアドバイスを頂く。タイミングといい気配りといい流石でまいるね。
作家仲間からも激励をもらい、気合い入れて頑張ってみた。
今日もまた漫画喫茶でのネーム。
途中、資料が欲しくなったのだが、漫画から探すには大変そうだったので、
ネットを使いたいと思ったが、行きつけの漫画喫茶は指定席制なので、
入店時にネット席にしてもらわないとネットは使えないのだ。
テーブルがPCの分せまいからとか、脱線してしまわないようにという理由で
普段はネット席は選ばないのだが、こういうときばかりは不都合だと思った。

まあ、作画資料はフィニッシュ時にあれば最低限なんとかなると
あまり深く考えないで、イキオイとか流れに重点を置いてネームを進める。
サクサク割れたワケでも、すごくいい線が走ってるわけでもないのだが、
妙に気持ち良くネームが切れる。コマの置き直しや書き直しが苦痛にならない。
上手く行けばもちろんだが、いろいろ試すことそのものがとても楽しいのだ。
こんなに苦痛から開放されて、かぎりなく100%楽しんで描いてるのは
久しぶりだった。
楽しいからと言って、のんびりやってていいわけじゃないが、
焦っていてもまずいしね。
楽しみつつ、時間を計算するというバランスを上手くとるなら、
今のテンションを崩しちゃヤバイかもしれない。

しかし…………
この期に及んで、仕事がちらほらと動き出している。
少なくとも、ネームが終るまでは動いて欲しくない仕事ばかりだ。
もちろん漫画の締め切りまで寝ていてくれたら、尚のこと嬉しい。
どうせ、今まで寝てた仕事なんだからさ…。

貰ってきたハムスターは、親兄弟から引き離されて
ひとりになったというのに、おかまいなしで元気にやっている。
頼もしいかぎりだ。
これが人間だったら、急に環境が変わることは大変だと思う。
ボクは、これとて変わらない環境で穏やかにやらせてもらっているから、
そういったコトも、結局多くの人のお陰だとおもって感謝している。

自分をとりまく環境そのものや、多くの人からの恩恵、激励、
そういった全てに感謝して、自分からもエールを送りたいと思う。
進み具合こそよいとは言いきれなくても、
いわゆるところの「煮え」からは開放された。
これからが本領発揮?

なんにしろ、描きながら自分が描いていることを忘れるくらい
キャラクターが自分の中で動き出してきた。
今はノってるんで、かなり表現出来てるような気になっているが、
勘違いでもいいから、このまま突っ走ってしまいたい。

ふと、日記をつけてて思ったけど、
いつの間に自分、こんなにタイピング早くなったんだろう…。
たいして時間かけてないのに、今日もまた結構な長文だな。

2004 6/23 打ちあわせを梯子してから、昼過ぎからネームを始める。
本当は、昼くらいからと思っていたのだが、仕事で無駄足があったりで、
ネームを始めたころには結構いい時間になっていた。
変に不快指数が高く、また日頃の運動不足もあったせいか、
無駄足を数件含めた今日の移動で、かなり体力を消耗してしまったので
ネームを始めようとしたときには、かなりふらふらしていた。
熱中症なのかもしれないと気づき、ポカリスエットを
飲んでいたのだが、500mlではまるで足りず、さらに買い足す。
結構朦朧としていたので、久しぶりにあった仕事仲間との大事な話も
少々上の空になってしまい、後悔と自責の念が多く残る。
しかし、不調だったという彼の仕事ぶりは、まるで不調の様には見えず、
励ますどころか、面食らって自分の方が鋭気を与えられてしまった。

漫画の方も、どうにもペンが走らず絵がうまく描けなかったものの、
鋭気をもらえたおかげで、気分良くネームが進めるコトができた。
とても感謝している。
もっとも、感謝以外にボクにできることがないってことは問題だ。

夕方、以前お手伝いをさせていただいた先生に
しゃぶしゃぶをごちそうになることになっていたので、出向いた。
とても美味しかったのだけれど、ダイエットですっかり胃の小さくなった
自分には、許容量オーバーなお肉の量で腹がはち切れそうになる。
ちょうど今朝計量したときに、必要以上に激痩せしてしまっていたので、
これでバランスはとれるだろう。
痩せたせいで、すっかりスタミナなくなっていたしね…。

帰り際、同行していたカミさんが先生からハムスターを譲り受けた。
前のハムスターが死んでから随分経つので、ひさしぶりのハムスターだ。
まだ生まれたばかりのカワイイ盛りなので、
ただでさえ日頃飼い主がテンパってばかりで、あまりかまってあげれていない
先住のチンチラ、レプレスにはさらに愛情が分散される敵が来たことになる。

愛情はあるつもりなんだが、かまってあげられていないのは心苦しい。
愛すべきすべての対象に、できるかぎりの誠意を示したいとは思うのだが、
結局、いつも自分のコトで手いっぱいな自分ってやつを恨めしく思う。

もっと、ふところの大きい人間でありたいと思う。
そんなコトを考えていた1日。

ここのところ、いろんな人に会う。
頑張れなんていわなくても、みんな頑張ってる。
ボクも頑張らないと、置いていかれてしまうし、失望されてしまうね。
限界や壁と正面から向き合って頑張ってる人に共感を覚えつつも尊敬する。
ボクは彼らほど頑張れてるだろうか?
そう思うなら頑張れ!
それが自分にできる最低限でありすべてだ。

2004 6/22 午前中の締め切りに付随した細かい仕事を片づけてるウチに日が暮れた。
夜、ネームを始めようとしたところにタイミング良く編集長から電話をもらい、
今さらながら締め切りを教わる。
いかに作画に時間をかけない自分としても、かなり厳しいことが分かった。
一刻も早くネームを上げなくてはならないようだが、焦ってはいけない。
時間がないことがわかったというのに、スケジュールが見えてきたら、
フシギと焦りが消えてきたような気がする。
腹が据わったというのだろうか?
そのためか、進み具合は昨日よりはよかったし、より楽しめている。
やっとのことで、キャラクター達が動き始めた。

ボクの描き方というのは、あまり普通ではない。
本来は、キメゴマという見せたいイメージを中心に作品を作るのが
セオリーだったりするのだが、ボクの場合はそういったものがない。
これがとらえ所のない作品を作ってしまう最大の理由でもあるのだが、
描きたいことがらを、見て経験してきて、それを思い出すような感じで
順繰りに描いていくという方法しかとれないのだ。
これは非常に効率が悪いので、こういった作家はネームが遅いのだと
編集長に言われたことがあるし、まさにその通りで迷惑をかけている。

非効率なのを治すべきかもしれないが、
セオリー通りの描き方のノウハウは表面的には分かっていても、
いざやろうと思うと、体現できるほどには理解できてない。
いずれはそういう方法で描けるようにならないとマズイが、
今は、とりあえず出来る方法で、それが非効率ならその分巻いていくしかない。
なんにしろ、楽しめるスタンスさえとりもどせば、より良いものへ近づけるし、
速度も上がっていくのは分かっているので、今のよいテンションを維持して、
ネームアップまでもっていきたい。

明日は、あまり漫画に時間が割けそうにないが、
テンションさえ失わなければなんとかなるだろう。

2004 6/21 珍しくというか、かなり久しぶりに月曜締め切りの仕事がなかった。
とりあえず明日締め切りの仕事はあるし、アシスタントからも
いくつか仕事が帰ってきたので、それのチェックなどをして、
昼過ぎから外ネームに出かけた。
夕方以降は、かなり集中はしていたのだが、
一進一退を繰り返していたので、実質的にはほとんど進まなかった。
ただ、どうしても気に入らなかったページがようやく及第点までには達した。
時間はないので、もうちょっと巻きでいくべきだろうけど、
気に入らないものは仕方ない。
最低限ここまでは…というレベルをサクサク描ければいうことはないが、
ホントにコマ割ってやつは難しい。

2004 6/20 サンクリだった。
三人以上いればタクシーの方がコストパフォーマンスがいいだろうと
乗り込んだタクシーは、人の言うことを聞かない方向音痴の爺さんで、
左といえば右に行くし、右といえば直進して、
結局遠回りをしてサンシャインに付いたにも関わらず、
いけしゃあしゃあとメーター通りに請求してきたので、流石にキれた。

イベントは、今の自分を再確認するのに役に立つ。
読者の方の挨拶や応援は、今のボクにはとても嬉しいし力になる。
煙草を吸うために何度か移動したとき、いろんなサークルを見た。
大繁盛だけど無個性なサークル。繁盛はしてないけど個性的で、
自分のやりたいことに真っすぐな素敵なサークルなど、さまざまだ。
いつもの繰り返しだけど、実力なんて一朝一夕でつくもんじゃないし、
頑張ってれば放っておいても成長するものだろう。
いかに、自分が自分たりえるかが本当に大事なのだと再認識する。

流石に、やみくもに上手くなろうだなんて思ってはいないのだが、
すでにビジョンとして存在する、自分の表現の理想形になかなか
近づけないというジレンマは残る。

わしずさんが、売り子を頑張ってくれたので、
会場でのほとんどの時間をネームに費やすことが出来た。
実質の進みは良くはなかったが、苦しみながらも考えている課程を
より楽しめるようになってきている。
この数日、よく人に会っていることが、よい結果に繋がっているのだろうか?
少しづついい方向にシフトしている気がする。

イベントの後、作家さんを六人ほど引き連れて、
お薦めの近所のラーメン屋に案内し、さらにデニーズに梯子して
色々話し合ったり、相談したり、相談されたりした。
オンラインとは違って、オフで語り合うのは鋭気を養える。
目の前にテーブルさえあれば常にネーム用紙を目の前に置いて
描いては消しを繰り返していたのは、別にポーズのつもりではなかったし、
それを見た友人が、さらにまた鋭気をやしなってくれていたようで、
なんとなく、いい循環がそこにあると思った。

この週末は、人と会って話すことで自分を取り戻していたが、
なにも話さなくても、ただもくもくと作家さんと一緒にネームを描く
なんていうイベントが、今一番したいことかもしれない。

2004 6/19 午前中、少々体調を壊してしまい仕事にならなかったが、
昼過ぎから本業を開始する。

仕事を始める寸前に一本電話があった。
ここしばらく知りあいの間でLOに持ち込むのがブームで、
その相談を受けることが多くなってきて、今回もそれだった。
申し訳ないのだが、自分は幸運にもスカウト組なので、
あまり役にたてそうにないのが歯がゆい。

他にもヘルプのメールをもらったけれど、
なんの力にもなってあげられないのはとても辛い。
自分になにができるのだろうか?
まず自分自身を強く持たないと、人のためなんていう状態じゃないけど、
大事な人達のために、すこしでも何かをしたいと思うキモチは大きい。
少しでも、そういう状態に近づけるように頑張っていきたいし、
そのための工夫を考えていきたいと切に思う。

仕事をいくつばかりか片づけたころ、
カミさんが遠方から上京しているわしずさんとカラオケに行くと
言ってたので送りだそうとしたら、自分も誘われてしまった。
かなり意志が弱くなっていたので、ついていってしまい
カラオケ屋の広いテーブルで、ネームをやらせてもらうことにした。
雑談したり、歌ったりしつつ、ネームを進めていたのだが、
これが昨日までよりイメージが湧いたので驚いた。
微妙に逃避しつつの作業だったためか、気負いが減ったのだろう。

イベントの手伝いをしてくれるということで、
わしずさんをなりゆきでお持ち帰りしつつも、
家に帰ったら、やるべきことは本業なので、本業に専念。
土日分のノルマを一気に消化する。

本来ならここで、寝ておくか、またネームをやるかなのだが、
明日はサンクリなのに何も新刊がないのだ。
0時を回ったころから、有り合わせの素材を寄せあつめて
ペーパーを作ることにした。
途中で指針変更してカラーものに変えたので、コピー代がかさみ、
フリーペーパーでは厳しいものになってしまった。
本当は原価割れだけど、ぱっとみぼったくってるような
微妙なコピー誌ができあがった。

2004 6/18 朝から打ち合わせの梯子。
かなり厳しめのスケジュールかと思ったが、仕事一本づつを見れば
それなりにゆとりを持たせてくれようとしている感じなので助かる。
もっとも、急ぎの仕事もなかったわけではないが、
漫画に大きな支障があるようなスケジュールではないようだった。

今日は、打ち合わせにアシスタントを同行させた。
いつも連れていかないのだが、こうやって連れていくことで、
仕事にたいしての考え方を変えてもらったり、打ち合わせを見ることで、
なにかを吸収してくれればいいなと思った。

アシに頼む分の仕事が一通りまとまったところで、アシと別れ
さらに別の打ち合わせに移動したが、アポイントの時間はそれぞれ
中途半端に間が空くので、空いた時間は要所要所、
喫茶店などで少しでもネームを進めた。

うまくいかないせいか、いざ漫画をやろうとすると
スイッチが入ったように壊れてしまう自分が怖い。
もう十分に壊れてしまってるのだが、これ以上壊れたくはない。
気の持ちかたを変えなくては…自分が自分でなくなる恐怖がある。
傍から見られている自分と、今ここに居る本当の自分とのギャップを
埋めようとしてあがくのは、あまり意味がない。
ひとつづつ渡っていくのさえ難しい飛び石を、一足飛びに何個も
飛ばして渡ろうとして、その度に奈落に落ちかけている感じ。
まだ、気がつけば帰ってこれるのだが、こんなことをしてたら
そのうち取り返しがつかなくなる。

夜、連れ立って買い物をしていたカミさんとその友人たちと合流して
夕飯を一緒に食べる。
他愛もない話をしながら食事をして、気分はよくなったのだが、
進行状態の悪さは、やはり焦燥感をかき立てるのだ。

2004 6/17 キモチに焦りや疲れがあるときに、楽しもうと心がけても
空回りして余計に焦ったり疲れたりして空回りしてしまうので、
楽しむことが大事だと分かっていても上手に体現できないときがある。

スケジュールの過密さや、今後の人生や作家としての展望を考えたとき、
焦ってしまうのは仕方のないことのようにも思えるが、
それでも、この焦燥感というやつは、ロクな結果を生まないので、
まずは、どっしりと構えて、お気楽に楽しめるようにしたいのだ。
どんなに焦燥感に支配されようが、日々の生活に心が疲弊しようが、
常に作品作りに携わる間だけでも楽しめるスタンスを構築できるような
ノウハウを発見できたら、自分的にノーベル賞ものだ。
きっとみんなに伝授しまくるだろう。

楽しむことが大事だと説いて回っていながらも、
具体的にそのために必要な気構えのノウハウを伝えるほどは、
理念が構築できていないのは口惜しい。

想像した通り、少しづつ仕事が動き始めた。
今日はほとんどがメールと電話ですんだが、明日は打ち合わせが多い。

2004 6/16 ちょっと多動性気味の1日。
なにかにつけ注意力が散漫で気が散りやすかった。
目に付いたものや思い出したものがいちいち気になって、
それまでのことに対する集中力がそがれてしまうというのを
繰り返してしまう、あまり良くない状態。
実質的なADHD(多動性障害)とまではいかずとも、
こういう日が一日でもあるとスケジュールに大きく響くので
気を引き締めていかないと危険。

一番、演出に気を配りたかったシーンは、
なんどもコマを割り直してるのだが、
相変わらず、なかなかコレというコマ割にならない。
現状でも、今までの自分からすれば十分なできといっていいのだが
なんとなくイメージしていた空気が表現しきれていない。
漫画のコマ割というもの自体、映画のカット割と違って、
コマ同士の位置関係やページ内の配分とかといったパズル要素が
あるため、どうにもやりたいこと全てをやり切ろうとすると
矛盾がおきてしまうというケースは避けられないのだから、
ここは割りきって考えるべきなのかとも思うが、
まだ、この難解なパズルを上手に解く方法があるような気もする。
でもあまり腰を据えてパズルをしている時間もないので、
学生時代のテストでよくやらかした
「一問目で悩みまくったせいで、最後の設問まで辿り着けませんでした。」
みたいな状態にならないようにしないといけない。
ひとまず、全部割ってから考えるとしよう。

よりよい演出をもって見せたいのは、作品に対する愛着ゆえで、
それ自体はとてもよいことだというのが持論ではあるのだが、
それゆえに、ひとりよがりな演出になっていないかが
やや不安なところでもある。
でも、それをチェックするのは編集長がやってくれるだろうから、
ある程度は、ひとりよがりに突っ走るくらいが
作家としては、ちょうどいいのかもしれない。

本業でもよくあることだけど、
禁じ手を知りすぎてしまうと、どうしても小さくまとまってしまう。
どうせこれはクライアントにリテイクをくらうだろうとか、
これはセオリー通りじゃないだろうとか、そういうことに捕らわれるのは
効率は良いかも知れないけれど、作り手としては良くない傾向だ。

まだまだ、個性を伸ばさなきゃイケナイ時期だから、
小さくまとまらないように、思いきりよく
自分なりの表現方法ってやつを構築していきたい。

さて、このついついそぞろになって、
そわそわしてしまう状態は一刻も早く治したい。
久しぶりに漫画喫茶でネームをしたが、漫画喫茶は
多動性の時にはあまりよいチョイスではないと痛感。
まずは集中力を取り戻さないとね。

先週末から随分と静かになっていた本業は、
明日あたりからまた一気に動き出しそうな予感。
確かに本業が忙しいと漫画に集中するのは物理的には困難なのだが、
ある程度はそういった緊張感がないと逆に
漫画に対する集中力が散漫になるのかもしれないとも思った。
物理的には厳しいものの、メリハリをつけられるという点は、
間違いなく兼業ならではの利点だろう。

2004 6/15 足掛け8ヶ月もの間、クライアントに振り回されつづけた仕事が
ようやくこれで下版。
今日の出張校正が最後になるハズだ。
もちろん振り回されたのは担当クライアントも同様だった。
さまざまな関係者の思惑がぶつかりあって、二転三転、右往左往して、
やっと印刷とあいなったわけで、その間にいろんな人の
「ああしたい、こうしたくない」がぐちゃぐちゃにぶつかったものだから
結果的にでき上がったものは、最初に作ったものに比べて
伝えるべきモノへの焦点も曖昧で、デザインも崩れまくったモノだった。

半年以上も苦労した割には、残念ながら自分が携わったことを
自信をもって言えるものにはならなかったのだ。
もちろん、いろんな人の思惑がぶつかっただけあって、
ボクがそうであるように、関わった誰一人として
100%は納得することのできないものが出来上がった。
こういったことは日常茶飯事なので、
ある程度諦念をもって処理できるようにはなったが、
それでもやはり、溜め息なしにはいられない。

こういったこともあるからか、
漫画への取り組み方は180度違ってしまう。
漫画に関してだけは、出来の善し悪しはすべて自己責任にしたいのだ。
担当編集がああいうからとか、雑誌的にどうこうとかいった
言い訳をしないですむように、常に自分が描きたいものに我が儘に取り組む。
それの出来が悪いと思われたなら、すべて自分の力量の問題だとしてしまいたい。
それなら納得できるからだ。

今回のプロットを固めるにあたって、編集長と長いこと相談したが、
それらはすべて相談であり、編集長からはなにひとつ強制はされなかった。
ボクのやりたいスタンスを尊重してくれる編集長に敬意と感謝を表したい。

ところで、仕事がひと段落したので、コンテの為に構図や
カット割の演出を考えるのだが、いまひとつ決まらない。
読むことはできても、これといった効果的な構図やコマ割が思いつかない。
普段はこういった局面で、漫画を読んでヒントを掴もうとするところだが、
今回はあえて普段ろくにみないTVドラマを見ることにしてみる。
映画やドラマのカット割りの手法と漫画のコマ割りの手法では根本的に
大きく異なるのだが、黎明期の漫画家は皆、映画からヒントを得ていたと
おのおのの自伝で描いているのを見かけるから、根本的に違っていても
ヒントは得られるはずだと思ったのだ。

小一時間、ドラマを観賞したが、具体的になにかのヒントが
言葉にできるほど分析できるまでには至らなかった。
もちろん、そんなに都合よくはいかないが、
それでもなんとなく何かが掴めたような気もした。

陳腐で使い回された言い方だが、漫画というのは
映画でいうところの脚本、監督、役者の一人3役なのだ。
ボクは幼少の頃、このいずれにもなりたかった。
漫画を描くということで、いっぺんに全てが叶ってしまうのだと考えると
これはもう楽しくてしょうがない。
今は、脚本ができ上がった上で、
カメラアングルがきまらない監督が役者を待たせてる。
はやくクランクインしてカチンコをならしたいところだ。

2004 6/14 昼過ぎ、仕事の電話がかかってこないうちにと、
逃げるように家を飛びだしてロケハンに出かける。
目的地は、堀切。

昨晩、ロケハンに出かけてカメラの電池が尽きてたら洒落にならんと思い
確認したら、案の定電池が尽きかけていたので充電しておいたはずだったが、
接触不良だったのか充電がされておらず、あっというまに電池切れになり、
結局、洒落にならないことに写真がとれなかった。
仕方ないので携帯電話のカメラで数枚写真をとり、あとはスケッチをした。

ここしばらく交友のある専門学校時代の友人G氏の家が
このあたりなので電話をしてみた。
奇遇にも彼はオフだったので堀切橋で落ち合ってから
亀有の彼のお薦めの焼鳥屋に移動。
そのあと同様にお薦めのギョウザ屋に梯子。
どちらもお薦めなだけあって、とても美味かった。

バイクで移動していたので、酒は飲まないつもりだったが、
バイクを彼の家に預けて電車で帰るということにして結局ビールを飲む。
いつもどおり簡単に酔ってしまい、ギョウザ屋から彼の家に向かう道中、
彼と自転車とバイクを交換する際に、道端にかばんを置き忘れてしまった。
1時間後に気づいて取りに戻ったが、かばんは友人が100円を賭けた通りに
すでにそこにはなかった。
彼は、世間一般からくらべても尋常じゃないくらい運が悪い方なので、
かばんはなくなって当たり前だと考えていたようだが、
ボクは、逆に阿呆のように運のいい人間だし、楽観主義者なので、
あるかもしれないと思っていただけに、ショックだった。

とか思っていたら、一台のバンがやって来て停車。
ボクを見るなり「ここでかばんを忘れた方じゃありませんか?」といって
かばんを手渡してくれた。
おどろきのあまり、お礼もそこそこに見送ったのだが
そこでG氏が一言「ありえねー!!」

そうだろうね。世間的に言ったら、これは稀な幸運だと思うよ。
でも、ボクにしてみれば普通なんだ。

いつだってボクは、こういった阿呆みたいな自分の強運や、
人の情けに助けられて今日まで生きてきた。
人を疑うことを忘れてしまったり、何事にも楽観していられるのは、
そう言った強運のおかげだったりするから、
こんな人間がペシミストに楽観論を薦めるのは、やはり間違いなのだとも思った。

自分のミスや、我が儘で引き起こした、幾度かの人生のピンチも
こういった強運で、常に最悪の事態を招かずに今まで生きてこれたし、
漫画にせよ本業にせよ、自分の望み以上そして自分の力量以上の成功を
こうやって掴めてこれたのも、ほとんどこの強運のなせる業だ。

ただ、こういった幸運の全ては、いろんな人の善意があって成り立っている。
自分にできる範囲で、そういった幸運に報えるように努力する責任がある。
頑張らないといけないなと思う。
もっとも、ボクがデザインで頑張っても、エロ漫画を頑張っても
今日かばんを拾ってくれた人のためにはならないのだが、
今回も、例に漏れない強運で、かばんは帰ってきた。
いつもどおりのことではあるし、ボクにとっては普通のことだが、
感謝の気持ちは忘れない。

ありがとう。

2004 6/13 未明、編集長と電話で打ち合わせをした。
30分話し合っては、しばしシンキングタイムで電話を切りというのを
3,4回繰り返して、ようやく方向性が決まったので、
後半部のシナリオはまだ確定していないが、絵コンテに移行することになる。
人と話すことで、自分の考えが整理できていくということは
今までの経験でもよくわかっていることだが、これを編集長とやったのは
実は初めてのことだ。
もちろん本を作る責任者でもあり、
ボクの作家性をボク以上に分かってくれてる人でもあるので、
こうやって、いつでも頼るべきだろうし、
向こうも頼られたいと思ってるハズだけど、
どうしても編集長にはでき上がったものだけを見せたいと
思ってしまっていたので、ネームの直しの提案を貰うことはあっても、
プロットの段階の悩みや、そういった手の内をさらけ出すことが
今までできないでいたのだ。

淡々と予定調和に向けて、ただ物事が収束していくだけの
話になりそうだと心配していたのだが、やっと自分が表現したい雰囲気に
かかっていたもやが晴れて、描きたいビジョンがクリアになってきた。
ただ、プロット兼シナリオの段階では文字なので、安易に書けたものでも
これを漫画としてコマを割って魅せるには、
かなり難易度の高い演出も含まれている。
前作よりはページ数も多いので、きちんと作画に関わる時間を想定した
期日までに絵コンテを上げなくてはならないので、頑張っていこう。

ちょうど明日は晴れそうなので、たかだか1pしかないシーンのためとはいえ
どうしてもロケハンしたいシーンがあるので、カメラをもって出かけたい。

2004 6/12 悩んでるのはボクだけじゃない。
いろんな作家さんの日記で、いろんな苦悩を目にする。
取り組みかたや、価値観が違うから、悩みかたもいろいろだ。

作られた素晴らしい作品というものは、その作品自体がそこに
存在していることがさも必然であるかのように、自然に存在する。
もちろん作家本人をある程度知っていれば、
その作品が生まれるまでにあっただろう苦悩を想像することは
多少は可能だけれど、自分が想像するよりもよりはるかに
大きな苦悩を乗り越えて作品は生まれているのだということを
日記から伺い知ることができる。

そんなに悩まなくても、才能あるんだから素直に描けばいいのに…
なんて無責任なコトをいってしまったりもするけれど、
そんなに簡単なことじゃないってことは
ボク自身も良く知ってる。

ボクが躓くように、みんな躓く。
躓かないように、舗装された道を歩くんじゃないから、
何度だって躓いて当たり前。
歩きながら舗装していって、また同じ道を歩くときに
躓かないようにするのが、成長というのかもしれないけれど、
結局前回舗装した道と違う道を歩こうとしてしまう。
舗装した道を歩くことに恐れを感じているのかもしれないが、
惰性で歩くくらいなら、それもまたよいことだと思う。

躓きつつも、歩いていこうとする人達を応援したい。
漫画が好きで描いている作家さんを心から尊敬する。
頑張れみんな。
もちろんボクも含めて、頑張れ!

漫画を書き上げたときの感情というのはいつも、
半分くらいは自責の念だったりするのだが、
のこりの半分は、自分の表現したかった空気を、
すこしでもカタチにすることができたという喜びだ。
この喜びをしってしまったからには、
ちょっとくらいの苦悩は、全然我慢できてしまうんだろうし、
だから、まだ漫画を続けてるんだろうと思う。

たぶん、まだまだ頑張れるんだと思う。

2004 6/11 昨日のトラブルに決着をつけて、今度は向こうに取りに来てもらう。
漫画のアイデアを搾り出しつつ、廊下を熊のように往復したりするが、
下手の考え休むに似たりといった具合。
ただでさえ、ボクの作品は厳しく言えば「だからどうしたの?」的な
空気感があるというのに、今回は輪をかけてその域から出ない。
言いたいことが伝わらないというよりは、に言いたいことが
自分的に整理できていないからなのだと思う。

漫画に関わるうえでの苦悩や愚痴のようなこんな日記を
客観的に見返すと「この作家はどんな大層な作品を描いてるのだろう?」
なんて思えるくらい偉そうにも見えて、ゲンナリではあるが
逆に、こういう日記を書かなくなったら自分的に危険信号かも知れない
とも思ったりした。

どうにも煮詰まったので、夜中に散歩。
閉店間際のゲーセンに立ち寄って、よくわからないゲームをやったり、
デニーズでメシを喰いつつネタ出しをしたり、
帰り際に、やはり閉店間際のダーツバーに挨拶したりして
煮えからは開放されたものの、いいアイデアが出るには至らず。
とりあえず、ポジティブに行こう。

大筋は決まってるんだ。
それをどうやったら、素敵な作品に仕上げられるか?
それに対して、なにが足りなくて、なにが余計なのか?
そして、エロ漫画誌にのせる上でのお約束を、どう守るのか?
だいたいの指針は見えてるのだ。
頭をクリアにして、きちんと解決しよう。

表現とは、自分のイメージを的確に伝えることだが、
日常生活で自分の思ったことを的確に言葉で伝えることすら
容易ではないのだから、漫画で伝えることも本当に難しい。
まずは、自分が伝えたいことをきちんとイメージ出来ていることが
本当に大事なので、そこからクリアしていきたい。

2004 6/10 受け渡しだけだというので、仕事のデリバリーに出かけたら
運悪く着いたと同時にトラブル発生。
喧々諤々の状態に鉢合わせることになる。
ひとり淡々とその成り行きを静かに見守っていた。
どっちの言い分が通るにしろ、大変な目に会うのはボクなんだ。
好きにしてよという気分になった。

仕事の方は、トラブルこそ多いもののかなりよいモチベーションで
スピードもクオリティも維持できているが、漫画の方はからっきし。
昨日気づいたように、漫画の方が駄目だからという理由で、
現実逃避パワーがこっちの方に活きてきてるのかもしれない。

いいんだか、悪いんだか…。

2004 6/9 仕事自体は、そんなに多くはなかったはずだった。
数件の仕事は相変わらず沈黙を保っている。
ただ、他所にまかせた仕事が自分的に気に入らず、
それを直す時間に多くの時間を費やしてしまった。
こんなことじゃ、他所に仕事を回す意味がないので、
考え方を変えなくてはならないな。

というか、仕事をすることで、
体よく漫画から逃避してるのかも知れない…。

アイデアを出すという名目でごろごろしていたら
そのまま爆睡してしまった。
かなり駄目っぽい…。

2004 6/8 同時進行している12件の仕事の内、1件だけ大きなトラブルが起き、
まる1日をそれに費やすことになる。
しかし、他の11件はすべて沈黙。
昨日と似たような出だしだが、昨日とは別件。
嵐の前の静けさは継続中。
もっとも静けさとはいえ、まるまる一日その仕事に持ってかれたことには
かわりないので、漫画に使える時間は少なかったし、
あいかわらず空回り状態。
デザインの仕事なら、後付けの理屈だろうが、へ理屈やハッタリだろうが
仕事に対する「ココがよいのだ」という説明をすることが出来るのだが、
漫画に関してはそれができない。

だから、これでいいのか自信もない。
というより、マズイところだけならイヤってほど分かってる。
表現しなくてはならないところに、手が届いていない。
作家として、表現したいものを分かり易いカタチにしなくては
ならないのにも関わらず、うまく言葉ですら表現できない。
「なんとなく、こういうもの」の領域から脱却できない。
とても素人臭い。
いや、去年まで素人だったんですけどね…。

ごたいそうな理想とかじゃなくて、
表現者として基本的なところで躓いている感じ。

2004 6/7 同時進行している12件の仕事の内、1件だけ大きなトラブルが起き、
まる1日をそれに費やすことになる。
しかし、他の11件がほぼ同時に沈黙。
嵐の前の静けさのようで気味が悪い。
トラブルを処理した後、漫画をと思ったのだが、やはり
スゴイいきおいで、脳みそが空回りしている。

2004 6/6 すっかり忘れていたのだが、今日はトロカデロデモンテカルロという
バレエの観劇のチケットが取れていた日だったらしい。
さすがに半年前にとったチケットだと忘れてしまうことがあって危険。
本業のノルマは予定通り進んでいたので、見に行くことに。
ひさしぶりの友人とも顔を合わせた。
いつでもネームが出来るようにとLOの切り抜きを持参していたので、
見せて意見を聞いたりもした。
なんだかんだいって仕事以外では漫画のコトばかり考えているのだが、
なかなか思考がクリアにならないので困ったものだ。

2004 6/5 仕事のノルマを進められるだけ進めてから、
友人の見舞いに再び顔をだす。
かなり顔色はよくなっていたし、元気になっているようだったので安心。
ただ、まだ熱がでるようなので退院は未定らしい。
慢性的に残りそうな病気のようで、今後の就職などを気にしているらしいが、
ボクもお見舞いに行く寸前につけていた帳簿で青ざめたばかりだった。
あと何年、メシを喰っていけるのかは正直見えない。
忙しさと利益は必ずしも一致しないから、同年代のサラリーマンの平均を
はるかに下回るだろう年収に輪をかけて儲かっていない現状と、
この忙しさを考えると、経済破綻が先か、身体を壊すのが先か?
といった不安には常につきまとう。
見舞いに行った友人のコトも心配だったが、よくよく考えたら
まず自分の心配をすべきだったと気づく。

それ以外の時間は道中も含め、かなり多くの時間を漫画のプロットに
あてていたのだが、どうにも考えがまとまらなかった。
将来に対する不安なんて思い出しちゃいけなかった。
今出来ることをするしかないんだから…。

2004 6/4 仕事の方は、細かいスパンでどたばたと動きながらも、
ひとまず全てに関して締め切りは厳守したままである。
今日は少々際どかったが、とりあえず今のところ破綻はしていない。
ただ、それもこれもネームの開始を後回しにしてのことだ。
まだネームにはとりかかれそうもない。

ワーナーは、どうやらNYジャイアンツとの契約が済んだらしい。
チーム的にはとても微妙なので、あまり素直には喜べないが、
どこに行ったってフットボールはできる。
少なくとも彼はボクと同い歳なので、残り少ないキャリアを
ラムズのベンチを温めるのに費やして欲しくはなかったから、
彼の今後を応援していきたいと思う。

日が変わって明け方、ようやく仕事が一段楽したので
家の裏手すぐにあるダーツバーで憂さばらし。
ウォッカを飲みながら、カウントアップを投げる。
ちょっとばかり調子がよかったので、かなりいい点数がでた。
583点というのは、素人にしてはかなり上出来だが、
上手い人ならそう喜ぶもんでもないという微妙な点数。
ポラロイドカメラで写真を撮られて貼りだされた。
嬉しいような恥ずかしいような…。
例によって写真写りはとても悪かった。

閉店間際に入ったので、ちょっとしかいられなかったが、
それなりに楽しんで気分良く帰ってきたら、
絵チャットサーバに使っているマシンがクラッシュしていた…。
かなりイイカンジに壊れてくれちゃったので、治すのは一苦労だ。
マシンの修理は時間も気力もかなり奪われるので、
絵チャットの常連さんには悪いのだが、ちょいと後回し。

なんにしろ、ついにネームに関われる時間がとれそうだから
一眠りして起きたら、ひさしぶりに「長月みそか」になろう。
完全に手元の仕事が無くなったわけじゃないんだが、
それを言ったら、いつになっても漫画を描くことなんてできないしね。

2004 6/3 予定より2時間ほど寝過ぎてしまったとはいえ、
それ以上に普段ボクがイレギュラーと呼んでいる予想外の細かい業務が
かなり多く発生したために、予定はさらにずれ込む。

いつになったら、漫画にとりかからせてもらえるのだろう。
ソレ以前に、ゆっくり休みたい。

仕事の資料探しに本屋に行ったついでに初めて入ったパスタ屋が美味かった。

ワーナーがラムズから正式にカットされた。
悲しいことだが、応援するチームが増えたと思うことにしよう。
新天地でまた輝けることを祈る。
やはりジャイアンツなのかな…。

2004 6/2 もう何日も仕事の愚痴ばかりの日記になってるので、
今日くらい愚痴らないでおきたいものだが、
まあ、今日も例によってトラブルがおきたので、仕事が押してしまい
明日からを予定していたネームはかなり非現実的な匂い。

それ以外の話をしようにも、仕事しかしてないんで何も言うことがなさそうだ…。
あ、そういえば、そろそろラムズのカート・ワーナーの去就が決まる時期だ。
どうなるんだろう?
NYジャイアンツと交渉してるという話もあったが、
あそこはドラフトの鳴り物入りQBを獲得したばっかりだからなあ…。
また控えに甘んじるワーナーを見るのは忍びないなあ。

2004 6/1 昨日から連発のイレギュラーの嵐で、スケジュールは大きく変動。
むこう1月の間にやらなくてはならないことの多さに目まいがしそうだ。
ちょっとくらいは予想していたが、やはりまだ読みが甘かった。
ひとまず、今週を乗りきるための計画をださなくてはならない。

スケジュール表には、今日からLOのネーム開始と書いてあるのだが、
今、一番シフトさせやすい対象がこれしかない…。
次作もかなり悩みそうだから、今日から始めてもギリギリなんじゃないかと
思ってはいるのだが、スケジュール表の作業バナーを泣く泣くドラッグして
明後日まで移動することになる。

もう、これ以上移動したくはないのだが、
悲しいかな現状で一番プライオリティが低いのも事実なのである。

ただ、その英断をするのに時間がかかったせいもあり、
LOの作業予定もコミで今日の予定を考えていた間の仕事への集中力は
ひどいものだった。
ここは思い切って、予定自体を後に回すことで集中して仕事をこなし、
予定通り明後日からネームにとりかかれる環境を作ることこそが
大事なのだと思う。

まあ、今後またイレギュラーが発生して、
ネーム開始予定日がずれ込む危険性は多いに考えうるから、
すこしでもそれに対応できるように、
今ある仕事を着実に消化していきたい。

まあ、こうまでイレギュラー三昧なのは、
簡単に言えば、ディレクターがディレクションできてなくて
思いつきで行動したり、やるべきことを忘れて納期を食いつぶしたりして
常に流動的なスケジュールでまわりを振り回しているせいなんだ。
ガキの使いじゃないんだし、ディレクションのプロでメシくってるんだから、
もうちょっと計画らしい計画立てて仕事動かしてくれないかな…?
なんか、最近毎日こんなことばっかり言ってて、流石に飽きてきた。
読むほうも辛いわな…。

ここまで忙殺だと、夏コミに落ちたことも幸運に思えてくる。
同人誌はともかく、商業であっても漫画を描きたいはやまやまなのだが、
なかなか、そうはさせてくれないのが現状。
ただ、このフラストレーションが描きたい欲求へ繋がって
後の執筆に良い結果をもたらすのだったらいいのだけど…。

なんにしてもせっかく予定をずらしたんだから、
慌てないで集中して仕事を進めたい。
下手に焦りさえしなければ、仕事の速さには自信があるんだ。
上手に休憩して、効率良く息抜き。
これができるかどうかで、仕事の速度もクオリティも倍くらい変わる。
焦るとコレが出来なくなるから、結局非効率だ。
ちゃんとメリハリつければ、休憩をとった時間なんてお釣りが来るくらい
能率は上がるんだ。

と、仕事に取りかかる前に、そういった自分としては当たり前の事を
復唱することで集中力を高めようといった算段。

夕方、とあるクライアントと打ちあわせ。
彼はボクのクライアントの中では、珍しくかなり優秀なのだが、
彼もまた多忙なせいか、今日はポカが多かった。
やはり忙しいと集中力が乱れてイケナイのだな。


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