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WACOM Cintiq
タブレットの老舗、ワコムが満を持して出した液晶タブレット。
要するに液晶モニタに直接描き込めるタブレット。


■Cintiq C-1500X

15インチ a-si TFTアクティブマトリクス液晶
最大解像度1024×768dot(75Hz)
表示色1,677万色
筆圧レベル512階調
1年近く悩んだ末に、ビックカメラで16万円で購入。
知りあいが誰か買ったらインプレ聞こうと思っていたが、誰も買わなかったので、しびれをきらして結局自分で買ってしまった。
本業でも漫画でも活用できれば、すぐに元は取れるだろう…と打算的な考えでも持たないかぎり、なかなか手のでない値段ではある。
多分、知りあいの中では、最初に買ってしまったようなので、仕方なくインプレッション…。


■ファーストインプレッション

店頭デモ機で、きちんとセッティングされたものがなかったので、セッティングが困難なのではという不信感があったのだが、さほどでは無かった。
マックの場合OSXとの親和性に問題があるらしいが、ウチはOS9なので問題なし。
DSub端子でモニタ接続し、USBでタブレットとして繋いだ。電源を合わせると、本体から3本のコードが出ていることになる。
基本的な扱いはタブレットで、ポイント位置をシンクロさせるために、左上と右下をクリックする設定があることと、傾き認識が無いことくらいの違いしかない。
15インチを買ったため、モニタ解像度が1024×768と狭いのだが、17インチ以降は値段が馬鹿みたいに高いので、まあ我慢するしかなかろう。

液晶なので、カラー表示性能はある程度諦めていたが、セッティング次第では、それなりの色みを出せるようだ。 もっぱら主線専用のつもり。

一番の心配だった表面の耐久性はやはりあやしいのだが、オフィシャルの保護シートがないので、15'ノートPC用の保護フィルムを買ってきて貼ってみた。

スタイラスを滑らすと液晶表面にごろごろした感触があるのがちょっと気持ち悪いが、操作自体に影響するものではない。
筆圧も、512レベルなりに、高性能を感じ取れる。
かなりイイカンジだろう。

意外な盲点だったが、タブレットの特性とも言える「自分の手が邪魔にならない」という利点がない。当たり前のことだったが、買うまで気付かなかった(笑)。
これを導入したことで、少なくとも線を引き直すためのアンドゥ回数は減るだろうし、なによりも、定規が使えるということが大きい。
いままで、定規をタブレットに当てて直線を引いていたが、定規の角度と位置がなかなか合わず、ストレスになっていた。
これが解消されるということは、かなり大きいポイントだ。少なくとも背景等の構造物を描くときに重宝しそうだ。
もちろん、線と線を繋ぐ時も自然に繋ぐことが出来そう。
まだ、ちょっとしか使っていないので、今言えることはこれくらい。




■設置に試行錯誤

液晶タブレットというのは、やはりタブレットだけに手元にないと使い勝手が悪い。
となるとキーボードは必然的に奥に行ってしまうので、ここら辺がやっかいだ。
購入時には、キーボードの置き場に困っていたので、しかたなくメインモニタを上に上げるための台を急造した。東急ハンズで板の端切れを買ってきて木ネジで留めただけのものだが、サイズがキチンとあって安く済んだ。

もっとも、色みを見るためにメインモニタと併用することを目的にしたセッティングだったのだが、モニタ分配機を使ってメインモニタにも信号を送ってみたところ、どうにもメインモニタの表示が悪い。
液晶タブレット以下になってしまった…。

使い物にならないので、現状ではメインモニタは休止中。
1万円近くしたモニタ分配機は役にたっていない。
なにかいい方法があればいいのだが…。

しかし、殆どのグラフィックソフトはショートカットなしには効率的な作業ができないため、キーボードが奥にあるのはなかなか使い勝手が悪い。
手元に置いておけるショートカット用のUSBキーボードなんてものがあったらいいんだが、流石に需要が少ないのか存在しないようだ。
どこか作ってくれ、絶対買う人はいるはずだ…。

いろいろ試してみたいのだが、もしかするとノートパソコンとの組み合わせが実は良かったりするのかもしれない。
タブレットPCでなく、液晶タブレットを買った利点として、いろいろな組み合わせに対応できるというのはあるので、それを試さない手はない。

あと、やはり液晶タブレットの利点と一般タブレットの利点の両方を享受するために、両方とも繋いでおいた方がいいだろう。
液晶タブレットは、どうしてもストロークが長くなるし、手元が隠れるし、肩が凝る。
基本的に一般タブレットで作業して、必要なときに画面に直接描き込めるといったスタンスがよさそうなので、今後はそういったセッティングにしていこうと思う。




■デュアルモニタ化

やっぱりデュアルモニタは夢だよな…。
いつかはビデオカード買ってデュアルにしよう。

そんなことを考えていたわけだが、ここで詳しいヒトならおかしいことに気づくはず。
僕の使っているPower Mac G4 QuickSilver Dual800という機種は最初からツインビュー対応ビデオカード搭載機種だったのだ。
そんなことも知らずに2年近くも不安定なモニタ分配機でのミラーリングだけで我慢してたんだから馬鹿馬鹿しい。
とにかく、そうと分かれば話ははやい。
Cintiqに繋いでいるD-sub端子の他にツインビュー用のADC(アップルディスプレイ)端子が余ってるんだから、これをD-subに変換できればいいわけで、早速変換アダプタを買ってきて配線組み換え。
モニタ分配機はお役御免となり、ついにデュアルモニタ化を果たした。

そもそも、このCintiqは15インチなので、画面領域は最初からかなり狭かった。
その上にペインターのやたら邪魔臭いパレットが乱立していたわけだから、描画領域は本当に狭かったので、このパレット群を追い出せるだけでもとても助かる。

しかし、現状での困ったことは、パレットを触るたびにわざわざマウスに持ち替えなくてはならないことと、マウスに持ち替えた瞬間についポインタを見失いがちであるということ。

まだ、実験段階ではあるが、作業状況と使用頻度に応じてパレットを液タブ側に移動したり追い出したりをしないと都合が悪いことは分かった。




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